sugar×6 ページ7
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「人の体にタトゥーを勝手に入れないでよ!これ取れないじゃん!!」
「別に減るもんじゃないしええやん。それに悪魔と契約してる奴にしか見えないってさっきも言うたし」
「というか私契約に関わる行動なんてした!?」
「契約も何もキスしたやろ」
鈍いなぁと志麻は呑気に両腕を上に伸ばしていたが私にとっては一大事だ。本人の承諾も無しに契約なんてほぼ詐欺師と似たような物じゃん。
ていうか契約なんてまず内容すら知らないのに…
「内容は簡単。俺にお前の絶望とか怒りとか哀しみをよこす代わりに俺がAのお守役をやるってわけ」
「お守りってほど私は小さくな…待って今どうやって心の中覗いた?」
「説明めんどいなぁ…悪魔にも魔力があるから魔法で簡単に覗けんの。なんなら嗅覚とか聴覚は人間よりも敏感やから基本的にお前の思考全てを読むことができるってわけ」
今目の前で淡々と解説をする悪魔が改めてとんでもなく恐ろしい生物に見えた。チートみたいな能力まで活用するなんてもうほぼ相手にすることが出来ないくらい無理難題なのでは
「…契約っていつ切れんの」
「ん?俺が滅びるまで」
ケロッと簡単に言ってくれちゃってますけど悪魔が滅びる方法なんて自分の知識じゃ聖水くらいしか知らない
ほぼ無理ゲーでしょこんなの。というか半分脅しの部類に入るのでは?
「ま、要するにお前の死期はここじゃないってことでよろしく。どうしても食べて欲しい時は俺に縋れ」
「誰が縋るかこの変態キス魔」
「Aも随分キスで顔が蕩けてたから人のこと言えないんじゃなぁい?」
正鵠を得るかのように言ってきた志麻に私は煩いと負け惜しみ以外何も言い返せなかった
「とりあえず、今日からここに住まわせてもらうからそこんとこよろしくAチャン」
「…私その許可出したくない」
私は弄れた言葉を貫き通し続けたが志麻の耳には入らなかったのかあるいはストレートに無視をされ無理やりすぎる生活が始まってしまった
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2020年2月24日 22時