sugar×7 ページ8
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私はどちらかと言えば美的感覚には疎くて絵画とか端麗な人物とか他の人の視界から見れば綺麗なんだろうけど主観から見てしまえば俳優すら興味を引くことは無かった
だから、なんだろうなぁ
「ねぇ、
チャロアイトみたいなビオレの瞳にバイオレットの透き通った髪と彫刻のような綺麗な顔の造りに対して性格と言葉の雰囲気に対して見惚れたりせず苛立ちが煮え切らないように湧き上がってくるのは
周りでウロチョロと騒がしく飛び回りほっぺたをツンツンと人差し指でつついてくるところでもうイラつくよね。
あのね、もう学校に着いてるから。見て?机と椅子、あと教室だよ?ましてや昨日の行動のせいで脳の容量がキャパオーバーを起こしてるから余計に疲労があるんですけど。
「てか喋ればええやん。いちいちAの心情を読むのめんどい」
私は志麻の言葉に耳を傾けず無意識に一番騒がしい集団に目を向ける。視線の先にはみなみとその取り巻きがガヤガヤしてる様子
「にしてもここってホントクソの集まりしかいないんやな。純粋なやつの方が少ないくらい」
俺には好都合やけど、とクスクスと笑いながら話す志麻。アンタも同じように脳内腐ってんだろうがよ
すると志麻は私から離れ、浮遊をしながらみなみたちの方へと近づいた。顎に手を当ててみなみのことを四方八方と観察している
(今頃あれが見えてたらガチで捕まるんだろうなぁ)
「ふ〜ん。Aが虐められてるってのはこいつかぁ。確かにかわええ見た目してるなぁ、あと太ももが見えるようにスカートをもうちょい上げて欲しい」
「…キモっ」
スマートフォンを弄りながら私は周りの誰にも聞こえないくらいの声で毒を吐いた
そしてやはり志麻にも聞こえたのか机を挟んで私の真正面に立ち頬杖をついてこちらを見た
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2020年2月24日 22時