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「Aさんっ!待って!」
「だから早く起きないと遅刻するよってあれほど言ったでしょ?」
「ごめんって……」
「ネクタイ何色がいいかな?」
「スーツと合わせてハンガーにかかってるよ!」
「あぁ!これね!おっけーおっけー」
わたし達は今日からついに同棲を始めた
いつのまにか玉森くんが私の部屋に
入り浸るようになって
2部屋借りている意味がない気がして………
「もう俺、ここに住んじゃおっかなー……ダメ?」
「別にいいけど…///」
なんとも色気のない決断だったけど
それでも、そんな距離感が今の私たちには
ちょうどいい気がして
玉森くんの部屋を引き払って
わたしの部屋に荷物を移した
特に大きく引っ越したわけじゃないし
ほとんど何も変わっていないけど
それでも、2人で一緒に住むという事は
私にとって特別な事で………
「おはよ!玉と一緒に住み始めたって?」
「えっ?私、藤ヶ谷さんに言いましたっけ?」
「いや、玉が"俺、Aさんの家に引っ越しましたー!"って嬉しそうに住所変更の申請してたから」
「……………」
「まぁまぁ!もう付き合ってる事は周知の事実なんだし、ね?」
「本当に後先考えないんですよね……私、別れたらどうすんの…とか考えちゃうんですけど……」
「でも、別れる気はないんでしょ?」
「………今のところは……///」
「じゃあ、いいんじゃないの?玉なりに将来見据えての同棲なんだと思うし」
「そこまで考えてくれてますかね?"家賃半額になってラッキー!"とか思ってたらどうしましょう」
「はははっ!それはそれで玉らしい」
「もうっ!藤ヶ谷さんっ!」
こうやって藤ヶ谷さんと玉森くんの話をするのも
私の日課の一つ
その後は、嬉しそうに迎えに来る玉森くんを待って
一緒に帰る……全てが順調だった
「Aさんごめん………今日、残業かも……先に帰っててくれる?」
「そっか……最近、忙しそうだね…ご飯どうする?作っとく?外で済ませる?」
「何時になるか分かんないから、食べて帰る!先に寝てていいからね?」
「わかった」
最近、玉森くんの様子がおかしい……
やたら残業が続くと思って藤ヶ谷さんに確認したら……
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年4月29日 16時