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「Aさんって本当足早いよね!モタモタしてたら追いつけないや」
息を切らして追いついた玉森くんが
私の顔を覗き込む
「まぁね!短距離走は昔から得意なの!北山さんまだ来ないみたいだし、コンビニでも行ってこようかな」
「あっ!じゃぁ、俺も行く!」
「玉森くん、何か欲しいものでもあるの?私、ビール買いに行くけどついでに買ってきてあげようか?」
「いや、ないけど 北山さん来たらAさんの前にこうやって立って"俺の女に手出すな!"って言いたい」
「なにそれ……私、玉森くんの彼女じゃないわよ」
「知ってるよ!言いたいだけ!それにまだこれから彼女になるかもしれないじゃん」
「うーん……………」
コンビニに着いて買い物をすませると
薄暗い夜道を2人並んで歩く
「このままご飯も食べずに待つの?」
「うーん………もう少しだけ待って、それでも来なかったら少し食べちゃおうかな」
「Aさんって健気だね」
「まぁね!割と尽くすタイプかも!玉森くんは?彼女のこと大事にするタイプ?」
「俺は大事にしますよ!彼女の好きな食べ物とかリサーチしてお店調べたり作ってあげたり、行きたいところとか欲しいものとか…」
「わかったわかったから!すごく尽くすタイプね!北山さんは…どんなかな?あんまり考えなかったな……顔がすごいタイプで一目惚れで………どんなタイプかなんて気にならなかった……」
「絶対、王様みたいなタイプだよ!」
「ふふふっ!人の事悪く言わないの………あれっ?」
マンションのエントランスが見えると駅の方向に人影が………
「北山さん?」
声をかけようとすると
(2人………?)
遠目に見て、揉めているように見える
「ねぇAさん、あれって………」
「玉森くん、ちょっと隠れて!」
駆け寄ろうとする玉森くんのスーツの裾を引っ張って
物陰に隠れた
かろうじて言い合う声が聞こえる距離
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月30日 1時