メイド ページ8
《末澤》
末澤「あれ、大橋それなに？」
レッスンが終わってからも1人で練習してた俺は
一区切りがついたから、帰る準備しようと思って荷物のとこ行くと
大橋が明らかにこの場に適してないものを持ってた。
なんか、メイドさんの頭につけるやつ？みたいなん。
大橋「あ、これなあ長尾のやつ！」
長尾「文化祭で使ったやつです。記念にもらってきて(笑)」
何年かぶりに聞いたその単語から、長尾が高校生であることを改めて実感させられる。
文化祭かぁー。
メイド喫茶でもやったんかな。
末澤「なになにメイド喫茶とか？」
長尾「いや、オカマバーっす」
え！？あ、女装ってこと？
末澤「それ人来んの？女の子がメイドのが絶対…」
大橋「末澤末澤！ちゃうで！(笑)」
は？
長尾「ドラマです(笑)」
あーー。なるほどね。
末澤「そいえばやってたな今撮影やったんや！」
そう言うと、長尾が自分の女装の写真を見せてきた。
ふつーに可愛かった。
大橋「ふっつーにおるやんこういう子！(笑)」
末澤「華奢やし、清楚な感じが合ってる！」
へへありがとうございますって照れる長尾。
女装って、ネタになることが多いねんけど関西の俺らは似合うやつの方が多くて。
かくいう俺も割と似合う方やと思う。
大橋「誰かにつけてみせようや！」
長尾「誰にします！？」
なんてはしゃぐ二人。
そろそろ帰ろうと思ってたら、
「ぬあああぁぁぁぁーーーーっっっっ！！！！！！！！！！！！」
「「「！！！？？！」」」
ちょっと離れたところでやっちゃった感満載の声が聞こえる。
声の主はAやった。
「やばいやばい！！どどどどどうしよう！！！」
大橋「どうしたんA…って、うわぁ！！」
長尾「大橋くんまでなんすか…って、あーー！！！！」
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作者名：鹿丸 | 作成日時：2020年5月3日 1時
