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「祈織くん」

祈織さんとお話をしていると、琉生さんから声をかけられた。

「お茶、できたよ」

琉生さんは祈織さんのために、お茶を淹れなおしてくれたのだ。

「ありがとう、琉生兄さん。……うん。やっぱり琉生兄さんの淹れる紅茶は美味しいな」

琉生さんに差し出された紅茶を飲んだ祈織さん。ソーサーを左手に持ちながら、右手でティーカップを口元へ運ぶその所作が、流れるように行われ、とても美しかった。

「Aちゃんのクッキーも、とっても美味しいよ」

琉生さんが祈織さんにそう言ってくれて。なんだか、恥ずかしい。

「それは楽しみだね。クッキーのいい香りが漂っていたから、ずっと気になっていたんだよ。Aちゃん、もしよかったらそのクッキー、食べさせてもらってもいいかな?」

琉生さんの話を聞いた祈織さんは、ティーカップを机に置いてそう言った。

「はい、是非!気にせずいっぱい食べてください!どうぞ!」

私がクッキーの入ったバスケットを、祈織さんの近くに持っていくと、

「うん?そういうつもりで言ったんじゃないんだけど……」

と呟かれた。

さっきといい、今といい、祈織さんと私で若干、曲解が生まれている気がする。

「祈織くん、大胆……」

すると左から琉生さんのそんな声が聞こえた。

「ふふ、琉生兄さんは鋭いね」

琉生さんの言っていたことが聞こえたのか、祈織さんはそう挑発的に言った。

「え、え?ど、どういうことですか?」

どうやら意味を理解していなかったのは、この空間で私だけだったらしい。

「Aちゃん、だめ、だよ」

「え?」

頭にはてなを浮かべていると、琉生さんにそう忠告され、全く何のことかわからず、余計混乱してしまう。

「琉生兄さん、Aちゃんが困っているよ」

「祈織くん……Aちゃんで、遊ばないで」

「僕は結構本気だったんだけど」

「じゃあ、なおさら、だめ……」

すると、琉生さんと祈織さんの言葉の応酬が繰り広げられた。しかもなんか、空気がピリついている気がする。

私は居た堪れなくなかったが、2人に挟まれているため抜けられず、心の中で泣きながら、目の前のクッキーをそっと口元まで運んだ。

(なんで、こうなったんだろう……)

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ぷよぷよぷよん♪(プロフ) - 澪桜さん» コメントありがとうございます!最近ゲームに夢中になっておりまして…汗。数話分書き溜めてから更新しておりますので、書き溜めができないと遅くなってしまって…書き溜めと更新、頑張ります。応援ありがとうございます。 (2022年2月21日 14時) (レス) id: 5cb00a9bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよぷよぷよん♪(プロフ) - ほしにゃあさん» コメントありがとうございます!ブラコン、やっぱりいいですよね!お心遣い感謝いたします!更新も頑張ります! (2022年2月21日 14時) (レス) id: 5cb00a9bd1 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - かなり更新していないと見受けましたが続きが気になります!!更新、楽しみに待ってます((o(。>ω<。)o)) (2022年2月21日 12時) (レス) @page20 id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)
ほしにゃあ(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらブラコンの作品があって嬉しいです! まだまだ寒い日が続きますので、お体に気をつけてください。更新楽しみにしてます! (2022年2月18日 18時) (レス) @page20 id: d132f4653f (このIDを非表示/違反報告)
ぷよぷよぷよん♪(プロフ) - 美姫さん» いつもご愛読、並びにコメントありがとうございます。最近忙しくてあまり更新できずすみません!応援を励みに頑張ります!ありがとうございます! (2021年12月3日 22時) (レス) id: 9b5091abe9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2021年8月25日 23時

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