BROTHERS CONFLICT夢小説「ひまわりの君と僕。」５

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「4人は初詣どこ行ったの？屋台があるってことは大きいとこだよね？」

みんなの様子を知りたくて、私は質問する。

「浅草寺だよ」

すると愛子が答えてくれた。

「それはやばい」

本当に青春してやがるこいつら。

「そうなんだよ。やっぱめちゃくちゃ人いっぱいいたわ。おかげでマジで疲れた。澪はいっぱい食べるしな」

奏はやれやれ、といったふうにそう言った。

「ねーえー！奏も私のことバカにしないでよ！」

彼氏にいじられた澪は、ハムスターみたいにぷんぷん頬を膨らませて怒りだす。朝から痴話喧嘩するな。

私が4人の様子を観察し、話を聞いていると、郁人が今度は私に質問してきた。

「そういえば、Aっちは正月何してたの？」

「私？んー、家で年越しで、元日と2日も家で過ごしてたよ。それで３日からは一泊２日でスキー場行ってきた」

「え！なにそれ！楽しそう！」

さっきまで奏にギャーギャー言っていた澪が、話に食いついてきた。

「楽しかったけど……筋肉痛がすごかった……」

私がそう呟くと、愛子がくすりと笑いながら「ドンマイ」と肩をたたいてきた。

「じゃあAっちは家族全員でスキー行ったの？」

郁人は質問を重ねてきた。

「ううん。来たキョーダイは半分くらいかな。受験勉強だとか仕事だとかで忙しい人いたし」

「じゅ、じゅけん……」

勉強嫌いの郁人はその単語を聞き、頭を抱えた。

「来年は俺らの番だな」

奏がそう呟く。

「うー！私もやだー！」

澪も急に喚き出す。

「やだと言っても訪れるものでしょ」

愛子は冷静にそう答える。

「そうだね。高校2年生の３学期は、3年生の０学期とか聞くぐらいだからね。がんばろ」

私がそういうと、嫌そうにしていた澪と郁人もゆっくり頷いた。その様子がなんだか可愛かった。

(この日常も、あと一年、か……)

なんだか感傷的になってしまった。

私はそんな空気を変えようと「そういえば旅行に、棗さんが来たんだけど……」と呟いたら、案の定奏が飛びついてきたのだった。

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