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しばらくして泣き止んだ私は、ずっとしがみついていた要さんから退いた。
「もう大丈夫かい?」
要さんは優しく笑って尋ねた。
「はい。ありがとうございました」
泣いてスッキリしたため、笑顔で答えると、要さんの表情がいきなり変わった。
すると同時に、右頬が要さんの温かい手に包まれたのが分かった。
「……?どうかしましたか?」
要さんの表情や行動を不思議に思って尋ねるが、その答えは得られなかった。
「え、ちょっ……要さんっ……!」
だんだんと要さんの顔が、私の顔に近づいてきて、私の頭には、ハテナがいっぱい浮かび、テンパってしまった。
そのときーーーーー
「はぁー!ったく、あんなとこで寝やがって」
「椿、もうちょっと優しく持ってあげなよ」
「はいはい梓。よいしょっ」
絵麻のところから戻ってきたのか、椿さんと梓さんの声が聞こえた。
その声が聞こえると、何事もなかったかのように要さんは離れていき、昴さんの介抱を手伝いに行った。
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ぷよぷよぷよん♪(プロフ) - 美姫さん» そう言っていただいて嬉しいです!ただいま書き溜めている最中ですので、また溜まったら一気に放出します!美姫さんのお声を励みに頑張りたいと思います!コメントありがとうございました! (2021年5月9日 23時) (レス) id: 89aa548621 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 最高に面白いです!!続きがとても気になります!更新頑張ってください!! (2021年5月6日 7時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよぷよぷよん♪(プロフ) - Kさん» ありがとうございます! (2021年4月29日 21時) (レス) id: 89aa548621 (このIDを非表示/違反報告)
K - 頑張ってください!応援しております! (2021年3月22日 2時) (レス) id: 0b64bc8b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2021年2月12日 23時