ずきんときゅん【剣盾／キバナ】

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1週間後、わたしはヒウンシティを訪れていた。
イッシュを代表する大都会。
街の前に広がる港は遊覧船や、他の地方からの船でいつも賑わっている。

高層ビルが立ち並び、各ストリートはそれぞれ独特の雰囲気を醸し出している。

ここならソニアへのいいかんじのプレゼントがあるのではと、フライゴンと共にやって来たのだった。




「ありがとう、フライゴン」

軽く体を撫でた後、モンスターボールにフライゴンを戻した。

このフライゴン、キバナのフライゴンと兄弟であり、ナックラーの時から一緒にいるパートナーだ。


わたしのせいでこの子も兄弟に3年間会えていないのだが、何かと察しのいい賢い子の為、我儘を言ったことは一度もない。


「来月も、会わせてあげられるかわからないけど…」


天高く伸びる高層ビル達を眺めながら、小さく呟いた。




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「コレなんかイイかも」


ショップのバッグ売り場で見つけたお洒落なポシェット。
博士になったとは言えフィールドワークは付きものだろうから、コンパクトかつ、大容量のポシェットは重宝されるに違いない。



うんうん、と頷きそのままレジへ進もうとした時、後ろを見ていなかった為人にぶつかってしまった。
急いで頭を下げる。


「すみません！後ろ見ていなくて…」

「いや、こちらこそすまない。顔を上げてくれ…おや？」


聞いたことのある声に驚き、顔を上げるとそこにはかの有名な方が。

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