4 ページ5
「ギ…ギーマさん?!」
「Aじゃないか。こんなところで会うとはな」
あくタイプの使い手、四天王のギーマさんだった。
以前、カゴメの裏にあるジャイアントホールを散策中に偶然お会いして顔見知りになった。
「変装もしないで大丈夫なんですか?」
ギーマさんはいつものスーツではなく、白地に黒の刺繍が入った着物を着ていた。
首元には真っ黒のストールを巻いている。
お馴染みの格好ではないが、どう見てもギーマさんだと分かってしまう。
「ああ、これからアローラ地方に行くところなんだ。知り合いがいてね。港から船が出るから、時間まで買い出しをしようと思ってな」
「アローラ地方、ですか…」
前に雑誌の記事で見たことがある。
アローラ地方にはポケモンジムがない代わりに、島キングや、島クイーンといった凄腕のトレーナーがいるんだとか。
ぼんやりと考えていると、周りの人達がギーマさんに気付き始め、少し騒がしくなってきた。
「ちょっと!気づかれてますよ!」
「おっと、それじゃあそろそろオレは港に向かうぜ」
そういったギーマさんは、二つ折りのメモを渡しに差し出した。
開いてみると、ライブキャスターの電話番号が。
「いつでも連絡してくれていいぜ」
片手を上げてニヒルな笑みを浮かべると、そのまま人の少ない方へ歩いて行ってしまった。
「何なの、一体…」
小さくなっていくギーマさんの背中を見送り、とりあえずライブキャスターに"ギーマさん"と登録をする。
「あ、もうこんな時間。カゴメのみんなが家の中に入っちゃう」
ソニアへのポシェットはプレゼント用にラッピングしてもらい、急いでカゴメに戻った。
833人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華棚 - 「恋に恋して」良いですね!名○偵コ○ンで知って大好きな曲の1つです! (2019年12月12日 21時) (レス) id: 2a7a7ec279 (このIDを非表示/違反報告)
pusupusu(プロフ) - 華棚さん» 頼りにというよりは、雰囲気だけ味わってます。この作品だと切ない系の曲をいっぱい聴きますよ〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 6d6a05232d (このIDを非表示/違反報告)
華棚 - アスノヨゾラ哨戒班も倉木麻衣さんの曲も良いですね!私には倉木麻衣さんは恋愛系が多いイメージがあるのですが、それを頼りに小説を書いているのですか? (2019年12月5日 19時) (レス) id: 2a7a7ec279 (このIDを非表示/違反報告)
pusupusu(プロフ) - 御巫さん» コメントいただきありがとうございます。特にテーマソングはございませんが、皆さんでお好きに当てはめて楽しんでいただければと思っております。余談ですが、わたしはいつも倉木麻衣さんの曲を聴きながら書いてます。 (2019年12月5日 12時) (レス) id: 6d6a05232d (このIDを非表示/違反報告)
pusupusu(プロフ) - 華棚さん» とても嬉しいコメントありがとうございます。わたしの好みが爆発してる作品ですが、これからも温かく見守って頂けると幸いです。 (2019年12月5日 12時) (レス) id: 6d6a05232d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:pusupusu | 作成日時:2019年12月2日 21時