その109(大コンペ準備編) ページ15
｢？｣
首を傾げると、
｢あああ…｣
なぜか皆さんに同じような声を出した。
｢沙良ちゃん、もう一回！｣
ヒナさんの目が興奮気味に輝いている。
｢もう、一回…？｣
なんのことかさっぱりだ。
｢キット、沙良ちゃんはコノ世界二舞い降りタ天使サマなんダネ！｣
ヒナさんにも何度か言われた。｢天使｣ってどう言うことだろう。羽も、輪っかもついていないけど…。
皆さんからなぜか期待の眼差しをされる。
どえしよう、さっき私なにしてたのかな…。
｢ご飯だよ｣
とても焦っていると、後ろから柔らかな声。ミトさんが食器を持って立っていた。
｢早くしないと、沙良ちゃんが作った料理冷めちゃうよ｣
｢はい今すぐお手伝いします！｣
ヒナさんは凄まじい早さでキッチンへと消えていった。
｢…？なんの話してたの？｣
ミトさんが首を傾げている。
そういえば、なんの話してたんだっけ？
｢親が持つ保護欲について、ですかね？｣
｢そこまで込み入った話してねえよ｣
｢沙良ちゃんガ可愛いって話ダヨ！｣
｢ちゃん沙良の笑顔が恐ろしいって話｣
｢いや、沙良が作った模型をどこに置くかって話だろ…？｣
デッキの机には、私の作ったウサギの模型がちょこんと座っていた。
######
結果として、ウサギの模型はアトリエに置いておくことにした。アトリエにある皆さんの作品の横に置いてもらうのは技量の差がはっきり出て恥ずかしいけれど。でもせっかくアトリエで作ったんだから、アトリエに飾って置きたかった。
晩御飯はそんな私の模型や、アトリエの話、大コンペ会の話で盛り上がった。
｢じゃあ、戻るね｣
晩御飯が終わり、ヒナさんは自分の部屋に帰ることになった。
｢せっかくだし、沙良の部屋に泊まったらどうだ？｣
マツリさんが声をかける。
｢そうですよ。その方が沙良さんも安心でしょうし｣
ノゾミさんもヒナさんを説得しようとしている。
二人とも、どこか不安そうな顔。きっと、ヒナさんの部屋を想像しているんだろうな。
でもあの部屋は、ヒナさんにとってとても大事な部屋なんだ。
｢あ、の。私は、大丈夫、です。ヒナさん、またお部屋、遊びに行かせて、ください｣
｢…！うん！いつでもきてね！沙良ちゃんなら、大歓迎だよ！｣
｢え、沙良、ヒナの部屋入ったのか!?｣
マツリさんとノゾミさんが凄く驚いている。
｢俺もてっきり、入り口までかと思ってたんですが…｣
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遅くなってしまい、すみません…！
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ソフィア(プロフ) - 如月すやさん» いつもコメントありがとうございます！必ず投稿は続けますので、よろしくお願いします！ (2021年8月23日 23時) (
レス) id: 21c625e26e (このIDを非表示/違反報告)
如月すや(プロフ) - 続編待ってました！ゆっくりでも全然大丈夫（誰目線？）ですので、更新頑張ってください(^-^)/ 応援してます！ (2021年8月19日 16時) (レス) id: f380242dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソフィア | 作成日時：2021年8月18日 23時
