ユイカの夢、想区の縁 ページ24
｢縁の力を、信じて…｣
｢おーい、戻ってきてユイカ｣
ユイカは話にのめり込んで夢の中にいた
｢だから私は縁の力を信じてここに来た。
ナノハと、ユイカがここにいたから、縁に導かれてきたの。｣
｢その、エレナって子は…？｣
｢…エレナは魔女になってしまったわ。｣
｢ルーイさんは…今どこへ？｣
｢…分からないわ。｣
ミチルはそういうと口を閉ざした
｢ミチルさんはあたしとお姉ちゃんの縁で繋がりがあったからここに来た。あたしやお姉ちゃん、ベラ、レイナもシェインも何かしらの縁があって…導かれた｣
｢私たちに…こことの縁なんてあるかしら？｣
レイナはシェインと顔を見合わせた
｢夢…ですかね。うーん…でも何か違う気がするんですよね…｣
｢レイナはありそうだよね…誰かと結ばれたい…とか｣
ナノハが口を挟んだ
｢え、ああ…ええ…な、なな、何言ってるのかしら？私にいると思う？｣
(((この動揺、レイナ、絶対いるな)))
と、レイナとシェイン以外そう思うのであった
｢ナノハは、ナノハは夢とかあるの？｣
｢私？私はねー、歌をたくさん歌いたい！みんなでずっと旅したい！たくさんのおいしいものを食べたい！あと…｣
レイナが慌てて止めた
｢ストップ、ストーップ！多分、全部聞いたら、キリがないわ｣
｢お姉ちゃんらしいね｣
｢ユイカは？ユイカはどうなの？｣
｢私は、な…｣
｢いや、あるよね、アイドルになりたいっていう夢が｣
またしても、ナノハが口を挟んだ
｢……………｣
ナノハは言わなければと後悔した
長い様な、沈黙が続いた
それを破ったのはレイナだった
｢あー…、本当だったのね、アイドルになりたいっていう夢…｣
｢あー、うん、そうだねー…
そうだったなー…｣
ユイカの言葉には、いつもの元気はなかった
｢ねえユイカ、アイドルになりたいっていう夢はそんなに隠したいことだったのかしら？｣
｢……人魚姫、お姉ちゃんがアイドルのようなものだったからかな｣
｢え？そうなの？｣
またまたナノハが空気を読まない発言をした
｢お姉ちゃんには分かんないよ｣
ユイカはそう言い放つと外へ出て言ってしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
