導かれし者たち ページ25
｢ユイカ！｣
さっきまで出ていた太陽が雲に隠れていく
｢ユイカを…探さなきゃ…｣
ナノハは駆け出そうとした
それをシェインが止めた
｢待って下さい、ナノハさん
ユイカさんは今心の整理が必要なんですよ｣
ミチルが反論した
｢ううん、シェイン、私はユイカを探した方がいいと思うわ｣
｢どうしてです？少し時間を置いた方が話しやすいと思うのですが｣
｢やめて、2人とも、一旦落ち着こう？｣
ナノハは止めに入った
しかしミチルは話続ける
｢時間を置いたら話しにくくなる事もあるわよ、シェイン｣
｢ユイカさんの場合は時間を置いた方が話しやすい方ですよ｣
｢そうとも限らないじゃない｣
ミチルは話続ける
｢それに、私には最大の敵がいるのよ
私から運命を取った…いえ、取るようにそそのかした｣
｢それは…誰です？｣
｢…モリガンよ
あなた達は知ってるかもしれないし、知らないかもしれない
でも、そのモリガンも大きな夢を持ってるわ
ここに来る可能性もある
最悪の場合、ユイカはモリガンの方に転がるかもしれない｣
その時ベラが入ってきた
｢何か、揉め事？みんな寝てるけど…｣
｢あれ…あれれ？なんでみんな寝てるの…｣
｢本当ですね、みなさんが寝ています
シェイン達の話が長かったのでしょうか…｣
ベラがあることに気づいた
｢違うよ、シェインさん｣
ベラがナノハを指さした
ナノハは…
｢寝てる？｣
｢そうよ、シェインさん
ナノハはけんかや言い争い、揉め事があると止めに入るの
誰よりも真っ先に
さっきもそうだったでしょ？｣
｢｢あっ…｣｣
｢あの人は会話の内容が分からなくても止めに入る
しかもどんなに長くても｣
｢と、いうことは…｣
｢何かの魔法とかね
ファルルは寝てるからファルルのお茶が原因だとは考えずらいわ｣
しばらくして、ミチルが口を開いた
｢カオス…テラー…
きっと、カオステラーが原因だよ｣
｢…ミチルさん、すみません。ユイカさんを、探しに行きましょう。カオス・のんがいるなら話は別です。｣
｢いいのよ。…起きているのは私、シェイン、ベラね。寝てる人には手紙を残しておきましょう。｣
3人は駆け出した
ユイカは1人でプリパラタウンを歩いていた
心の曇りを表すかのように雨が降ってきた
｢あ…雨……｣
(お姉ちゃんは何でいつも私より上を行くの？私だって…お姉ちゃんを超えたい…)
ユイカの心は沈んでいた
｢カオス・のんも…こんな気持ちだったのかな｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
