ミチル、かく語りき2 ページ23
話はルーイさんとの会話までさかのぼるんだけど…
『ところで、ルーイさん』
『なんだ?』
『私、住む場所もないし、居場所もないんですが…どうすれば…』
『居場所はある』
ルーイさんはきっぱりといった
それで連れて行ってくれたのが…『グリムノーツ』…ルーイさんも一時的に入っていたところだった
あの頃の生活は楽しかった。誰か忘れたけど、新しい服も作ってくれていて嬉しかった、作ってくれた方の服が動きやすかった。
エレナという友達も出来たし、何よりみんなが物語を話してくれた時間、そして、みんなとその物語について話す時間…が1番私にとっては何より楽しい時間だった
ただ、その時も長くは続かなかった
とあるきっかけでエレナは…いややめとこうこれは
そして『グリムノーツ』のみんなも別の場所へと散っていった
…その後
私はしばらくルーイさんと旅をしていた…けど
ある日突然、ルーイさんは姿を消した
『導きの栞』と『箱庭の王国』、それと手紙…を残して
多分、『元気でやってくれ
今俺がそばにいるとミチルの命が危ない
その理由は今は話せない』
というそういう事が書いていた気がする、あまり詳しくは覚えていない
ただはっきりと思い出せる所はある
『それと《縁》はとても強いものだ、
ミチルはありとあらゆる縁の力を信じて道を進んで欲しい
どうか元気で』
と、書かれていた
私は、栞と箱庭、それと手紙を持って旅に出た…
その後は色々あった。そして色々忘れた。けど、これだけは忘れていない
『縁の力を信じて道を進む』と、それとまた別のがあるけどそれはまた、別のお話…また今度ね
これで私の話を終わるわ
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ