検索窓
今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:4,386 hit

ミチルの夢、想区の縁 ページ22

「さ、ここら辺で少し休憩しますか
語るのが長いと聞く方も大変だからね」

「そ…そうね」

「お茶いるー?」

「お願いするわ」

ファルルはお茶を持ってきてみんなの前に置いた

「まさか、ミチルさんにそんな過去があるなんて思いませんでした」

「ここの想区に迷い込む人たちは、みんな辛い過去を持っているのかもしれないわね、ふふ」

ミチルは意味深な笑みを浮かべた

「そっか、私たちみたいな感じだね」

「いや微妙に違うからねお姉ちゃん?」

「あと、ここの想区に迷い込む人、ここの想区にいる人たちはみんな強い夢を持っているか、持ってたと思うのよ。夢のチカラが、私たちを導くの。たったわずかな「縁」も、導いてくれる。」

ミチルは見えない何かを眺めるようにぼんやりと天井を見つめていた

「あ、ミチルさん、お茶の氷とけちゃうよ」

「そんなこと言うからお姉ちゃんはダメなんだって」

「ふふ、ありがとうナノハ。」

「縁…?導かれる…?」

ファルルは不思議そうに首をかしげていた

「ここに来るまでには、沈黙の霧という霧があって、そこは何も無いから、わずかな縁だけで想区に引き寄せられるの。その縁が、この想区は、夢ってことね。」

「ミチルさんにも、夢が?てことは、みんなもあるんだね!」

「もちろん、私もあるしユイカもあるよ!」

「代わりに言われたんだけど…」

ユイカはお茶の氷を頬張りながら話し始めた

「普通に、あたしはお姉ちゃんと世界を変えたいってことだけだし…」

「またまたー、アイドルになりたいって言ってなかった?」

ナノハはのんきに言った

「…私にも夢はあるわ。でも、その話は今話してもまだ分からないと思うわ。さ、そろそろ話を始めましょうか。」

ミチルは再び語り始めた

ミチル、かく語りき2→←ミチル、かく語りき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なっち&ゆい x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月29日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。