2章 本性 ページ4
「私はしばらく外出する、Aも長旅で疲れただろう?【冴える】をたっぷりこき使ってやれ」
『クスッそうですね・・・お言葉に甘えさせていただきます』
主はそういい残して、カゲロウデイズから出て行ってしまった
つまり、今ここには私と弟だけということになる
何百年も会ってなかった弟、その間に驚くほど成長していた弟
・・・気まずい
『・・・く、クロハ、本当に誰にも言ってなかったんだな。自分の名前』
「ええ、お姉様との約束なので」
『そ、そうかそうか・・・』
「はい」
『・・・・』
「・・・・」
つ、続かない!!!;そして気まずい!!;
あの頃なら「良い子だね〜褒美にギュゥってしてやろ〜!」とか言ってたのに!;
いや待て、落ち着け
私はお姉ちゃんだ、なぜ弟に気をつかう必要がある??
いつも通りにしていればいいんだ、そう、いつもどおりに・・・
私は深呼吸をし、精神を集中させた
・・・よし、もう大丈夫
『ねぇクロハ、久しぶりにあそぼっか?(ニヤニヤ』
「お姉様からのお誘いは、あまり良い思い出がありませんが・・・」
『大丈夫大丈夫♪じゃあ腕相撲ね!』
と思ってはじめたものの・・・
『ふぬぬぬぬっ・・・!!!(グググッ』
「クスッお姉様、私だって成長したんです。さすがにもう負けませんよ」
『うるさいっ!私はまだ本気出してないんだからねっ!!(ググググッ』
「お姉様、両手は反則です」
『うっさい!ハンデだハンデ!!;』
全然ビクともしない
両手を使ってもビクともしない
これが男女の差か、と少し絶望した
まさか弟に負けるなんて・・・あの頃は私が勝ってたのに
『ゼェ・・・ゼェ・・・・』
「・・・手加減して差し上げましょうか?」
『ば・・・・バカに・・・ゼェ・・・しやがってっ・・・・』
「あぁ、でも安心しました」
『・・・?』
「お姉様は、私より弱い・・・だから――」
クロハは私の手首をがっしりつかむと、悪戯な笑みを浮かべて言い放った
「もう、俺からは逃げられねぇよ?(ニヤ」
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ONE - 更新頑張れ〜〜〜♪ (2018年1月7日 20時) (レス) id: c55778ed91 (このIDを非表示/違反報告)
双子人形 - 続き楽しみです!頑張ってください! (2016年4月26日 21時) (レス) id: dfd75f441f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:呱々 | 作成日時:2015年12月14日 15時