6月11日 雨の日 ページ1
.
土方を苦しめるのが俺の日常
そのために俺はスーパーでタバスコを10本買った
・・・そう。タバスコだけを買った
今日は何に混ぜてやろう、マヨネーズに混ぜてやろう
そんな事を考えていた矢先に・・・
.
.
.
ぽつ ぽつ
ザァァァァ
.
.
「・・・マジか」
雨が降ってきた
.
すぐに止みそうな雨だったらそのまま屯所に帰ったはずなのに
その雨は強さが増す一方だったので雨宿りをする
.
「くそ・・・土方さんのせいだこれァ」
いつになったら雨は止むのか
.
.
「・・・さっむ」
.
こんな時に、あいつは・・・何やってるかねィ
.
.
.
「あれ?沖田さん?」
声のする方向を見ると、
俺の大好きな、Aの姿があった
大好きっつっても、俺の片思いだけど
.
.
「・・・何やってんのお前」
「隊長さんこそ、ずぶ濡れじゃないですか」
「肩まで濡れただけでさァ」
「風邪引いちゃいますよ?」
そういってタオルを取り出した彼女は俺の髪を拭いた
距離が近すぎる
Aの吐息がかかってむずむずする
.
.
.
「・・・お前、そーいうのやめろ」
「え?」
「だから、男にそーいう事、してんじゃねぇよ」
無防備すぎる
俺をどうしてくれるんでィ
.
「・・・?沖田さんにしか、したことないです、けど」
「!・・・あっそ」
何この特別感
ちょっと喜んでる俺って・・・
.
.
「それにしても、水に滴る良い男って感じですね」
「・・・は?何言ってんでさァ」
「ふふっ 女の子が見たら一目惚れしちゃいますよ」
「お前も女だろーが」
「私は惚れないもーん」
「・・・」
早く好きになってくれよ
どうしたら友達じゃなくなるんでィ
.
.
「傘、持ってますけど、送りましょうか」
「・・・いや、俺は止むまでここにいまさァ」
「こんなの止みそうにないですよ
そんな遠くないんですし
さっさと帰ってあったまったほうがいい!」
「・・・へーへー」
.
女に送ってもらうのはプライドがずたずたなんですけど
・・・まぁいい
.
.
相合傘ってやつを試してみるか
.
.
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おはなののか | 作成日時:2016年3月28日 17時