【２９】束絆 Ｍ ページ30
潤 side
冷静な角度から斜に見るニノと熱すぎてまっすぐにしか見れない相葉ちゃんの言葉から、俺の中では方向が定まってきたように思う。
俺らに、何かを気づかせたいんだ。
翔さんは。
そして、それは俺達で、「辿り着かなければならない」のだ。
翔さんのマネさんの示唆通り。
その辿り着かなければならないことのキーは
“１１年前”の“結成日当日”に関係する、
“忘れてはいけない場所”
…つまり、この局で起こったことを解き明かすことにある。
それが俺らに関係をしているということだ。
ただひっかかるのが、翔さんの夢の話だ。
翔さんらしく、ない。
「何言ってんだ」とつっこまれてもおかしくないほど、現実離れしている。
それを俺達に伝える意味……
わからない。
そもそもなぜ、俺らは何のとっかかりもつかめないんだ？
俺らに深く関係していることなんだろうが。
ほかの３人も、何かに気付いたという様子もない。隠しているということもしかり。
あぁ、自分にイラつく。
「潤くん、ひとり芝居みたいに表情切り替え早すぎ(笑)
顔、怖いからね」
とニノにつっこまれるまで、俺は心の声を表情で表わしてしまっていたことに気付かなかった。
「潤くんの考えに、ほぼ俺は同意見です。
答えは、この場所にある」
ニノが床に指をさす。
「じゃぁ、探そう」
今まで一言も発さなかったリーダーが、声を張る。
「この局、全部の場所、まわろう」
全部、ってまったく手がかりがないのに、どうやって？
いつもなら俺はそう言っていたと思うけど、
決して冗談ではないと、リーダーの目を見れば瞬時にわかったから
「了解。フロアで割り振ろうか」
長年お世話になっているけど、正確に何階建の建物かもわからないこの巨大なテレビ局を頭に描きながら、話を進めようとする。
「…あまり大きく動くのは周りが感づく可能性が高いですよ。
テレビ局だとしても、ただ歩きまわるなんて、怪しいでしょう。仮にも俺ら“嵐”なんだから…」
「今は“嵐”じゃないよ」
ニノの言葉を遮り、リーダーが強く、低く、声を出す。
「５人そろって、“嵐”でしょ。
今は４人。だから“嵐”じゃない。
だから、大丈夫」
…なんて、めちゃくちゃな理由。
「リーダー、やっぱリーダーだったんだね(笑)」
腫れの引かない目で相葉ちゃんが笑うから、
俺らはこんなんでいいんだな、って俺も笑ってた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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こう(プロフ) - 紗音様 わわわ、また感想をいただけるなんて！！ありがとうございますっ！本当紗音様のコメントに励まされてます。次節作りましたので、よろしければまた読んでやってください (2011年11月9日 1時) (
レス) id: 44b4e6b957 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 凌央様 感想をありがとうございます！冗談ではなく、凌央様のお言葉に涙腺ゆるんでしまいました…本当にありがとうございます！最後まで読んでいただけるようなお話にしてまいりますので、どうぞお付き合いください！ (2011年11月8日 0時) (レス) id: 44b4e6b957 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 舞姫様 か…かんでいらっしゃる！（笑）うれしすぎます〜そのお言葉でご飯３杯いけます（笑）まだ何山かありますので、ぜひまた叫びに来てくださいませっ☆ありがとうございます！ (2011年11月7日 23時) (レス) id: 44b4e6b957 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - はるこ様 感想いただきありがとうございます！吸い込まれていただけているなんて…本望ですっ（笑）夢から抜け出すのはちょっと先になりそうですが、はるこ様の目でぜひ見届けてやって下さい！ありがとうございます！ (2011年11月7日 23時) (レス) id: 44b4e6b957 (このIDを非表示/違反報告)
紗音 - 翔ちゃんからのメールの内容気になる(≧∇≦)謎だらけですねｗｗ更新楽しみにしてます！ (2011年11月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 6c3aa47080 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こう | 作成日時：2011年10月19日 1時
