恋の罠【綾部喜八郎】

27 吹奏楽部 (ﾊﾞﾝﾄﾞ) ページ28

吹奏楽部の紹介だ。

｢吹奏楽部部長の善法寺伊作ですー。僕の部活は、皆とっても仲良しです。経験者が大半だけど未経験者の人も大歓迎です。みんな、来てね〜！｣
あっ、この人中学の時の先輩だ。懐かしいなぁ、この先輩とよく絡んでた先輩が面白かったんだよね。


｢ぅ伊作ウゥ〜〜！！！！｣
あっ、この声は！
｢と、トメサブロー！｣
｢うおーーーー！！！！｣
この人は、伊作先輩とよく絡んでた食満留三郎先輩だ、この人もこの学校なんだ。

｢俺は、バンド部部長の食満留三郎だ！！
俺の部は、まだ俺しかいねぇから部としては成り立ってねぇ…だから吹奏楽部と連携してるんだ……。｣
食満先輩は、寂しそうに言った。
｢しかぁーーーし！！｣
あまりの声の大きさに一同がビックリして、体がビクンッとなった。これで、マイク使ってないのか。
｢今年こそは、本当のライブ部を作る！
そして、最高のケマケマブラザーズを作り上げるんだぁ！
その為には、一年生が俺の部に入ることだ！頼む！
どうか、俺と一緒にケマケマブラザーズを作り上げようぜ！
男女関係無い！誰でも、募集している！｣
めちゃくちゃ声でかいな 相変わらず。

｢ううっ、トメサブローこんなに頑張ってる……。
僕からも どうか、トメサブローを宜しくお願いします！僕の部は、ぶっちゃけ人手が足りてますので ドラムやギターなどが弾ける人は、是非トメサブローの方へ！｣
それでいいのか、伊作先輩……。

｢うおおお 俺は、感動した！俺、ケマケマブラザーズに入る！｣
誰だ、こんなので感動してるのは……と思ったら浜くんだった。
浜くんも、馬鹿だった。

これにて、部活紹介は終了した。

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