恋の罠【綾部喜八郎】

26 茶華道 美術 文芸 ページ27

茶華道部の部活紹介だ。

「私は、茶華道部部長の立花仙蔵だ。
茶華道部では、作法について沢山学びます。
しかし、決して勘違いしないで欲しいのは お茶やお菓子が沢山飲み食いできる部活では無いことをわかって欲しいです。日本の伝統的な作法に興味がある人は是非入部してください。部員は、限られていますので積極的に部活見学に来てくれたん人だけを採用します。」
あぁ、この人が前見た立花先輩だ。とても、髪の毛がサラサラで肌が白くて美しい人だな。女性よりも美しい。
喜八郎くんの方を見ると、真剣に聞いていた。
よほど、あの先輩を尊敬しているのだろうか。
＿＿＿
美術部紹介だ。

「はぁ……美術部部長の、鉢屋三郎です。終わりまーす。」

一同がざわめいた。
「三郎！もっと、ちゃんと説明してくれないと一年生困っちゃうよ！」
雷子先輩が三郎に大きな声で指摘した。いや、アンタらも全然説明してなかったやないかい。
「雷子が言うなら……美術部では、主に絵を描いてまーす。様々なコンクールの絵を描きます。興味がある人は是非ー」
「偉いよー！三郎ー！」
「雷子ー！！！！好きだ！！」
鉢屋先輩は、ステージを降りてすぐに雷子先輩に飛びついた。どんだけ仲良しやねん。
＿＿＿＿
文芸部紹介だ。
プレゼンテーションを使って紹介するそうだなんとも本格的だな。

「モソ…モソ……」

モニターに、文芸部部長 中在家長次と映った。
違う、あれプレゼンテーションじゃなくて声が聞こえないからモニターに映してるんだ。
モニターに色々、中在家長次先輩の言葉が映った。
なんというか、すごくシュールだった。異様な空気に包まれていた。

そして、なんとも言えない形で文芸部の紹介は、終わった。

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