恋の罠【綾部喜八郎】

13 1日目編 ページ14

「いってきまーす。」
今日から普通の授業。今日から、本格的な高校生活が始まると言ってもいい。
「気を付けて行くのよー。」
お母さんは、私を見送った。

私の高校は、地元の学校。本当は、市外でも良かったけど 帰りに友達と沢山遊びたいからとかいう理由で地元にした。
今日は、三木子と登校する。
待ち合わせの、忍者像に行く。

走ってると、中学生がいた。
「あっ！A先輩。」
「おっ、孫兵くん。」
この子は、一つ歳下の伊賀崎孫兵くん。
部活が同じだった為、仲が良い後輩。
「合格したんですね、おめでとうございます。」
「孫兵くんも、進級おめでとう。もう、受験生だね。大変だけど頑張ってね。」
「はい、ありがとうございます。先輩も、高校頑張ってください。その制服……竹谷先輩と同じ高校ですね。」
「うん、そうだよ！」
部活に、先輩がいて その人が竹谷八左ヱ門先輩だった。この孫兵と竹谷先輩 二人は、虫が大好きで学校でも昆虫博士と言われるくらいだった。
同じ高校になれたからもしかしたら会えるかもしれない。

「あっ、そっか中学の道そっちだから別れるね。バイバイ！頑張ってね。」
「はい、先輩も頑張ってください。」
孫兵くんは、手を振った。可愛い後輩だな……。
うっとりしながらも、忍者像の方に向かった。

＿＿＿
一方、孫兵は 三反田数馬という同級生に登校中に出会った。

「おはよう、孫兵……って、顔赤くない！？熱でもあるの。」
「あぁ数馬おはよう。いや、A先輩に会ったんだよ。」
「そっか……孫兵、A先輩のこと好きだったもんね。」
「先輩の制服姿凄く素敵だった……。」
「アハハ。孫兵は、先輩と同じ高校に入る？」
「できれば、そうしたいけど 親にもっと頭の良い高校に入れって言われてるから。」
「孫兵の家大変だね。僕は、あんまり優秀じゃないから頭の良い高校行けないな。」
「うーっ……先輩と同じ高校に行きたいな。竹谷先輩が羨ましいや。」
「(孫兵は、1年生の時から先輩が好きなんだな。応援しなきゃ。)」

＿＿＿
主人公ちゃんの、中学の時の部活なんだろうなーって考えてます。弓道とか、良いかなーとか思ってます。個人的に、同じ部活の孫兵が弓道してたらかっこいいですね。竹谷は、知らん！

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