episode 24 ページ27
久しぶりに二人一緒の部屋で眠る創真とA。
しばらくすると、Aは創真の布団に転がり込み、彼にぎゅっと抱きついた。
創「っ？！//」
突然の予期せぬ出来事に、創真は一瞬何が起きたのか理解が追い付かなかった。
そして、つい思っていることとは逆の言葉を発してしまう。
創「そ、そんなにくっつくなよ！？」
『だって、そーちゃんとぎゅっとしてると安心するんだもん。
．．だめ？』
創「いや、その、だめじゃないけど．．っ」
だめ？と首をかしげるAを見て、創真は"Aに寂しい思いをさせない"という本来の目的を思いだし、ここは思いきってぎゅっと抱き締め返した。
創「ほら、これで安心できる？」
そう言う創真は全力で平静を装うも、顔は真っ赤になっている。しかし電気を消しているおかげでバレてはいないだろう。
『うん！』
そして嬉しそうに返事をするAに、創真は照れつつも彼女の頭を優しく撫でてあげた。
このドキドキがAにばれませんようにと願うも、いたずらにも鼓動はさらに加速していく。
こんなにも密着していては聞こえてしまうのではとそわそわする創真をよそに、腕の中からはスヤスヤと可愛らしい寝息が聞こえてきた。
それに気がつき、創真はやれやれと安堵しながらAを見つめた。
そして、眠るAの額にそっとキスを落とすのだった。
この時、創真は自覚した。
自分は"Aのことが好き"であるということを。
そしてその"好き"は、同じ家族である城一郎や朱里に対すものとは何かが違うということも。
この違いは一体なんなのだろうかと、創真は頭を悩ませた。
だが創真がそれを理解するのは、もう少し先のことである。
翌朝
城一郎「おい創真起きろ．．って、いねーのか？」
創真の部屋を開けた城一郎は、部屋の主がいないことに首をかしげる。
そしてまさかと思いつつも、隣のAの部屋を覗く。
城「おいおい．．」
そこには、ひとつの布団でぎゅっとくっついて眠る二人の姿があった。
創真の気持ちを知っている城一郎は、目の前の状況に頭を掻いた。
城「仲が良いだけ、だよな．．？寂しかったからくっついて寝てるだけだよな？！」
なかば自分に言い聞かせるように、城一郎はボソッと呟くのだった。
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篠。(プロフ) - マタタ火さん» すみません、マタタ火様が指摘しているのはどちらのことか教えていただけますでしょうか？ (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - その先って何ーー？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - †NANA†さん» ありがとうございます！訂正致しました！ (2019年3月29日 6時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ43で、「知っているよ」が「知ってるいよ」になっています。 (2019年3月28日 23時) (レス) id: e548a45679 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - アリスさん» よろしくお願いいたします☆楽しみにしています(^q^) (2018年6月8日 18時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2018年4月25日 20時
