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15-10 ページ26

連れてこられた先で、目の前の一色はこう尋ねてきた。


「Aちゃん、今年は司先輩の手伝いはしないのかい?」


そんな意外な問い掛けに、Aの頭には一瞬"?"が浮かぶも、すぐに理解して返事をした。

『あ、そうなんですよ。私は今年も手伝うつもりでいたんですけど、最後だから自由にして良いよと言われまして…』

「…最後だから?」

『はい!司先輩はもう3年生だから、今年が最後ですもんね。一人で気合い入れたかったのかなーって。』

「……」

『それより、さっき竜胆先輩にも同じ事聞かれたんですけど、同じように答えたらすごく驚かれちゃって。
わたしが司先輩のお手伝いしてないのって、そんなに変ですか?』

「…いや、変ではないよ。ただ、確かに驚きはするね。」

『うーん、そうなんですね…?

って、一色先輩!話ズレちゃってますよ!私も何かお手伝いできることはないかって聞いてるのにー。』

「あはは、そうだったね。
Aちゃんがいてくれたら嬉しいけど、こっちは人数も多いから大丈夫だよ。
だからAちゃんは、創真くんの力になってあげて。

それと……」


そう言うと、一色はAの肩を掴み、先程までとは一変して真剣な表情を向けてくる。


『…?』

「学園祭が始まったら、出来る限り一人にならないようにね?」

『…え?』

「僕も必ず、君を守るから…

それじゃあ、僕はそろそろ準備に戻るよ。」


それだけ伝えると、一色はいつものニコニコとした表情に戻り、颯爽と皆のもとに帰ってしまった。


『……変な一色先輩…』


そんな一色の背中をしばらく眺めた後、Aは創真のもとへと向かった。


そして、


『創真!!私も全力で手伝うよー!』


「A!!」
「Aちゃん!?」


Aは驚く二人に諸々の説明をし、創真の模擬店に加わることとなった。


こうして、学園祭の準備期間は佳境に入ってゆく。



「俺達は胡椒餅(フージャオピン)で勝負する!」


胡椒餅とは、黒胡椒を効かせた肉ダネを、小麦粉の生地で包んで専用の石窯で焼き上げる台湾料理である。



『胡椒餅かぁ!懐かしいねー』

「…懐かしい?」

「おう、ガキの頃に親父がこの料理の事を話してくれたんだよ。」

『これならお店の規模が小さくてもいっぱい作れるし、石窯に貼り付けて焼くのがおもしろくてお客さんの目を引けるしね。』

「そーゆうこと!あとはとにかく学祭開催までに……

最高の肉ダネを作り上げる!!」


『「おおー!!」』

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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー`*)後に活躍してもらいますね!!笑 (2019年9月17日 15時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います!楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・`*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです! (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(* ̄ー ̄) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年6月15日 23時

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