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その後、串打ち研究会の存続をかけた食戟が行われた。
その様子は学園中に中継されており、極星勢はテレビにかぶりつくように観戦を始めた。
また、様々な団体の者達も、大切な場所を守ろうとこの食戟に注目しているのだった。
『…何かおかしい』
しかし食戟が開始されてすぐに、Aはどこか違和感を覚えた。
『叡山先輩…全然料理に集中してるように見えない。それにさっきのあの言葉…』
ちょうどいい"見せしめ"になるだろう
するとその言葉を思い出した創真もまた、ある疑問を感じた。
「…確かに変だ。この勝負で叡山先輩がどれだけ圧勝しても、他の研究会の人たちが諦めて引き下がるとは思えねー…
なのに"見せしめ"って言い切ったのは何でだ？」
そんな違和感の正体は、双方の皿が完成してすぐに明らかとなった。
「…機械の不調か？まだ食べもしていないのに…」
両者が審査員に料理を出すと、間髪入れずに結果が表示されたのだ。
その異常事態に声を上げた串打ち研の主将だったが、審査員たちは訂正するどころか、ただニヤニヤと笑っていた。
それを見て、"見せしめ"という言葉の意味を理解した。
『……まさか、審査員を丸め込むなんて…』
結果は3ー0
叡山の勝利であった。
そして叡山の口からは、信じ難い一言が飛び出した。
「食戟は死んだんだ」
「嘘でしょ…」
その光景を目の当たりにし、悠姫が絶望の声を溢した。
「頼みの綱の食戟まで、乗っ取られちゃうなんて……！！」
『……っ』
これを期に、百件を軽く超えていた食戟申込みは、全てキャンセルされたという。
そして今では、既に半数以上の研究会が学園から消滅した。
こうして薊政権の改革は着実に遂行されていった。
そんなある日、Aは一色の執務室の前を通りかかった。
『一色先輩…』
その中には、淡々と書類整理をしている一色の姿があり、Aは思わず声をかけた。
「…Aちゃん？」
『あの…』
そしてずっと気になっていたことを尋ねた。
『先輩は…極星寮のこと、大切じゃないんですか？』
「…大切だよ？」
『だったらどうして、最近寮に帰って来ないんですか？
どうしてもっと抵抗しないんですか？！どうして＿』
「悪いけど…」
すると一色は、Aの言葉を遮り声を上げた。
「今、大切なのはそこじゃない。忙しいから、もういいかな？」
『……っ』
その声があまりに冷たくて、Aは逃げるように部屋を飛び出したのだった。
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
