離れられなくて。 (ページ28)

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携帯のある戸棚を見てはため息をつく

これがつまらないや退屈などを意味をして

いるのではないと物語っているのは口角が

上がりきって不気味に笑っているこの顔だ。

″ 愛してる ″ その言葉を聞いてからずっと

下がらない口角。

何も知らない周りから見れば変人とも思われ

るだろう。

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忠義の存在は章大さんがいる、という事さえ

忘れさせ、夢中にさせられる。

前みたいに .. ううん、前以上に私は彼を

愛しているのだろう。

「 .. 幸せだなぁ。」

布団に顔を埋め、ポツリと呟く

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彼が私を愛し、私も彼を愛する。

普通なら円満な事なんだろう。

だけど、私たちは彼氏彼女という形でもない

不倫という形で愛し愛する事を決めた。

どんな形でも良い、彼の近くに居なくても

そうすれば私たちは繋がっていられる。

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それは幸せなのか、と誰かが問う

私は真っ先にこう言うだろう。

『愛し愛されていれば幸せだ』

いつか、また本当の彼氏彼女になる事を望み

存在を隠し密かに私達の関係は進んでいくのだろう。

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それは上手くいくのか、バレた時どうなる

のかなんて知らない。

忠義と繋がってられるなら、

忠義が私の事を愛しているのならば

私は不倫をし続けるだろう。

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