Final Session: 水戸部凜之助 「発話障害の僕」 ページ30
8月14日。
その日を考えつつやはり何も思い出せなかった。
親から聞いたが確か僕達その頃丁度この辺りに引っ越したんだと。
前みたいに凄い頭痛はないが、それでも気になる。
僕は今先生の長いすで横になってる。先生、今日は張り切りがいつも以上にあって、
しかも以前よりはすっきりとした格好。
水 (まともな先生に見える)←
リラックス効果とかでラベンダーの匂いが部屋に溢れる。
貴 「水戸部君、催眠術始める前に言いたい事があるわ」
?
水 『何ですか?』
貴 「…その記憶の扉を開くには、覚悟は必要だと思う。
私は同じ空間にいられないけど、貴方の傍にいるから。支えてるから。」
僕を助けたいと言う意志が伝わってきて、とても嬉しい。
水 『有難うございます。始めましょう』
僕は決めたんだ。そして、一人じゃない。どんなに怖い経験でも、大丈夫だ。
また催眠術で夢空間へ入った。
しぃちゃんと遊ぶ光景が再生される。
そして、ついに8月14日の扉。
南京錠がまた掛かってる。
けど
水 『これを開ける。』
何があっても大丈夫だ。僕は一人じゃない。
そう思ってたら、ポケットが少し重くなり、気付いたら鍵が入ってた。
水 (さすが夢だな)
○リー・ポッ○ー経験だ。
((ガチャ
南京錠が地面(?)に崩れ落ちる。
扉の奥から弱い光が溢れてる。
確かにこの扉の先になりあるかなんて分からない。
貴 「大丈夫だよ水戸部君。一緒だから」
先生の声が聞こえる。
ふっ、そうだな。
先生の一言で消えかかった勇気が戻ってきて、扉の奥へと入っていった。
Final Session: 水戸部凜之助 「発話障害の僕」→←2ヶ月後の森山由孝
316人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞エイターレンジャー∞(プロフ) - 最高でした。 すごく感動して、涙が出ました。 素敵な作品を、ありがとうございます。 (2015年10月21日 23時) (レス) id: b7598b581d (このIDを非表示/違反報告)
火風(プロフ) - あの、ひとつだけ質問いいですか?水戸部君の話は少し「霧雨が降る森」をイメージしてるんですか?あ、違っていたらごめんなさい。長々と失礼しました。 (2015年1月3日 0時) (レス) id: bf95e01698 (このIDを非表示/違反報告)
遊(プロフ) - 読んでいて何処か心暖まる作品でした!精神病と聞くとちょっと重いイメージですが、見事な感動物語になっていて素晴らしいと思います!リクエストで、赤司と今吉をお願いしますm(__)m (2014年9月16日 23時) (レス) id: 9bb42d4f91 (このIDを非表示/違反報告)
凜ノ宮アリア - この作品すごく面白かったです!!話読んでて泣きそうになりました!! (2014年7月13日 15時) (レス) id: ab3b9fde5b (このIDを非表示/違反報告)
矢城 莉緒 - この作品大好きなんです! 社会人っていうところもいいですね 個人的に日向先輩が好きなのでぜひ作って欲しいです!! 楽しみに待ってます (2014年6月21日 22時) (レス) id: ca3a7a9da1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真理リン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marilin/
作成日時:2014年4月21日 16時