Session 3:水戸部凜之助 「発話障害の僕」 ページ15
ん?今日はちょっと違うな。
水 『その服、似合ってるよ』
今日の先生はレギンズとふわふわ白いセーター。←妹いるから服知識あるよ!
貴 「そんな事ないよ。水戸部君だっていつも見たいにキリッとしてカッコイイよ!」
僕が着てるのは普通にスーツなんだけど…仕事帰りだし。
でも照れる///
水 『ぁ、これ幼い頃のアルバム』
持っていた赤いアルバムを差し出す。
水 『まだ中身は見ていませんが』
貴 「そう、じゃ、一緒に見ようっか!」
相変わらず笑顔が似合う先生…
僕達は普段使う部屋と違って、今回は長いすとコーヒーテーブルのあるモダン系部屋に入った。
部屋ごとにデザインが違うのか?
水 『では、開けます』
最後の方から開けた。僕の小学5年時代だな。
貴 「可愛い!! (^∨^*)」
先生、物凄くはしゃいでる。子供並みに←
水 『そんな事ないよ。だって』
先生の方が可愛い…なんて書けない!!
それから年月を遡り、
小学2年生の写真。
ん?
ここで初めて出てきた女の子の写真があった。しかも、前先生といた時に見えた女の子。
貴 「前見たって女の子は、この子?」
水 『うん』
写真の下に何か書かれてある
『しぃちゃん』
誰だ、それ?
でもその写真からこのしぃちゃんはほとんど僕の写ってる写真に入ってた。
感じは…
貴 「幼馴染っぽいわね。でも、記憶はないんでしょ?」
水 『うん。考えれば頭痛がして…』
先生はそれを聞いて暫く考え込む。
この姿、絵並み…
貴 「ね、水戸部君。これは私の推測なんだけど、多分思い出せないのは辛い思いがあるからだと思う。そしてそれを水戸部君自身から守るために無意識に『鍵が掛かってる』。」
先生の説明を淡々と聞く。そして納得できる。
貴 「多分このしぃちゃんと何かがあったのが原因で発話障害が起こってると思うわ。それで、提案があるの。」
先生は催眠術の説明をしだした。何でも僕のこの無意識に閉ざしてる記憶を蘇えらせることができるらしい。
貴 「でも、これは水戸部君、貴方が受けたいか次第よ。辛い記憶かもしれない。だから、私は貴方が何したいかに従うわ」
僕に気遣ってくれる先生…いや、Aさん。本当に僕の事を一番として考えてくれている。
僕は決めたんだ。
水 『やります、催眠術』
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∞エイターレンジャー∞(プロフ) - 最高でした。 すごく感動して、涙が出ました。 素敵な作品を、ありがとうございます。 (2015年10月21日 23時) (レス) id: b7598b581d (このIDを非表示/違反報告)
火風(プロフ) - あの、ひとつだけ質問いいですか?水戸部君の話は少し「霧雨が降る森」をイメージしてるんですか?あ、違っていたらごめんなさい。長々と失礼しました。 (2015年1月3日 0時) (レス) id: bf95e01698 (このIDを非表示/違反報告)
遊(プロフ) - 読んでいて何処か心暖まる作品でした!精神病と聞くとちょっと重いイメージですが、見事な感動物語になっていて素晴らしいと思います!リクエストで、赤司と今吉をお願いしますm(__)m (2014年9月16日 23時) (レス) id: 9bb42d4f91 (このIDを非表示/違反報告)
凜ノ宮アリア - この作品すごく面白かったです!!話読んでて泣きそうになりました!! (2014年7月13日 15時) (レス) id: ab3b9fde5b (このIDを非表示/違反報告)
矢城 莉緒 - この作品大好きなんです! 社会人っていうところもいいですね 個人的に日向先輩が好きなのでぜひ作って欲しいです!! 楽しみに待ってます (2014年6月21日 22時) (レス) id: ca3a7a9da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真理リン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marilin/
作成日時:2014年4月21日 16時