3 メカクシ団…? ページ3
「ヒビヤ、ね…。人に何か頼む時は、まず名前を言ってからにしてほしかったな」
私は、少し意地悪っぽく言ってみた。
ヒビヤ「別にいいじゃん…。で、あんたは何ていうの?」
不機嫌そうに言ってから、同じ質問を私に返す。
「私は潮南A」
ヒビヤ「ふーん…」
明らかに興味のなさそうなヒビヤの態度。
なんだか少しだけムッときた。
ヒビヤ「…早く行こうよ」
「う…うん。」
不満も残るが、とりあえず歩みを進めることにした。
それからしばらく歩いた後、107と書いてあるドアの前で立ち止まる。
…目的地とは、ここのことなのだろうか?
ヒビヤ「着いたよ、ここが僕達のアジト…〝メカクシ団〟のアジトだよ」
「メカクシ…団…?」
団というのだから、何かを行っている団体なのだろうか?
それとも、暴力団か何かか…?
いや、さすがに暴力団はないか。
ヒビヤ「説明は後でいいよね。面倒臭いし…、とりあえず中に入るよ」
「あぁ…うん」
ドアを開け、中に入ると、数名の少年少女達がいた。
この人達が、メカクシ団とかいう団体の団員…?
?「あっ!ヒビヤくんおかえり!ちゃんと連れて来れたんだね!!」
?「へぇ〜、その子が新しい団員?」
新しい…団員?
一瞬自分の耳を疑った。
新しい団員…それって反強制的にこのよくわからない団に入団しろっていうことなのだろうか?
ヒビヤ「あれ?ねぇ、団長はいないの?」
?「あぁ、キドならさっき自分の部屋行ってたよ〜?」
ヒビヤ「そっか」
「えっと…あの…」
何の話をしているのかよくわからない上、置いてけぼり状態になったので、困りげに声を出してみる。
?「あー、ごめんごめん。じゃあ本題に入ろっか!」
「ええっと…はい」
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作者名:咲亜 | 作成日時:2015年11月26日 0時