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真緒が頷いて、静かに紅茶を飲む。
そしておもむろに口を開いた。
「ねえ、過保護よ」
「何が？」
「わざわざ紅茶を取りに行ったり、それに靴を脱がせるなんて、そういうのーーやりすぎだわ、流石に自分でする」
困ったような顔で真緒が言う。
「ガサツな日本の男と一緒にするな」
「英国紳士が過ぎるのよ」とぶつぶつ言うので、ドラコは「ところでーー」と遮った。
「クィディッチワールドカップは知ってるか？」
次の夏に行われるクラムの出る試合を、ドラコは大臣達の招待でーーつまり、貴賓席で観戦する予定になっている。
真緒もクィディッチは好きなようだから、一緒に連れて行ってやろうとドラコは考えていた。
「知ってるわ、馬鹿にしないでよ」
「今年はイギリスで開催される、しかもクラムも出るんだ」
「ええ、私の父がクィディッチが凄く好きだからイギリスならって、チケットを手配してたもの。だから来年は早めにイギリスに行くつもりよ」
「へぇ、そうかーーー」
まさかチケットを手配していたとは。
ドラコはがっかりして、真緒がクリスマスに贈ってきたクィディッチの雑誌らしきものに話を変えて、休み明けから毎週土曜日に内容を翻訳させる約束を取り付けた。
「ーーところでドラコ、ご飯も取ってきて良い？」
「何が食べたいんだ、取ってきてやる」
「大丈夫、取りに行くくらい出来るもの」
譲らない様子に肩を竦め、「だったら一緒に行く」とドラコは言って真緒にパンプスを履かせようと膝をついた。
「ねえ！自分で履くわ！」
真緒が慌ててパンプスをドラコの手から奪って、急いで履いた。
ドラコは鼻でふんと笑って、口を開いた。
「一応、ダンスパーティーだぞ？エスコートさせる気ないのか？」
「ダンスは大人だけって聞いたわ」
「だから来たの」と付け足した真緒にドラコは「踊れないのか？」と質問した。
「したことないもの、日本ではメジャーじゃないわ」
「じゃあ僕が教えてやる」
ドラコの言葉に真緒が慌てて「いやよ、やめておく、悪目立ちしちゃう」と首を振る。
だが、そんな抵抗は無視してドラコは客間から続く小さなへ真緒を連れて行った。
「此処なら、音は聞こえるけど周りからは見えない。食べ物はダンスの後だ」
ドラコが言うと、真緒は諦めたように頷いた。
だが、教えてみると要領を掴む。
たまにステップを間違えるが、それもドラコがフォロー出来る程度のものだ。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
