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「僕が？」
驚いたような声を出すドラコに、真緒は顔を背けた。
「何があったの？…大丈夫なの？」
「あの野蛮なハグリッドの授業で、猛獣に襲われただけさ。もう平気だーーー」
ドラコは口角を僅かにあげて、「ただ、薬が切れたらまた痛み出すかもしれない」と出来る限り辛そうな声で付け足した。
真緒の先程までの泣き出しそうな顔の原因が自分であるという申し出に、すっかり気分が良くなったドラコはこの怪我を最大限に利用してやろうと思った。
「一晩、入院です。ええミス土御門、貴女もですよ」
真緒は帰りたいと言ったが、マダムは許さなかった。
ドラコが逆に「一晩じゃ足りないかもしれない」と言い出したところにスネイプ先生とハグリッドがやって来た。
一緒に戻ってきたパーキンソンが、ドラコにしがみつく。
「大丈夫なの？」
「いや、暫く動けそうにない」
(さっきは平気って言ってたじゃない！)
ハグリッドの説明を聞く限り、ドラコの自業自得としか思えなかった上に、反省の色が全くない。
真緒は布団に潜り込んで、これ以上何も聞かないよう目を閉じた。
＊
薬はよく効いて、翌朝には良くなった。
真緒が辺りを見渡していると「マダムならいないぞ」という声が聞こえて、真緒はそちらを振り返った。
ドラコがシャツ一枚で座っていた。
そのシャツも、ボタンが上から三つは空いていて、隙間から喉仏や鎖骨が見え隠れしている。
真緒が固まっていると、�爐世蕕靴覆い隼廚錣譴伸瓩抜�違いしたドラコが拗ねたように口を開く。
「仕方ないだろ、腕が使えないんだから」
「動かないの？」
「ああ、それに痛い」
痛いという割には、得意気にふんぞり返っている。
真緒がその態度に呆れていると、ドラコは「手伝え」と命令をしてきた。
「ボタンを留めて、ネクタイを結ぶんだ」
「え」
真緒は「何で私が」と文句を言ったが「良いからやれ」「ボタンも留められないのか？」とねちっこく言われるので、諦めてドラコの胸元に手を伸ばす。
ボタンは手早くつけたが、ネクタイに手こずる。
「あれ？」
「逆だ、やり直せーーー……全然違う、そっちじゃない」
「待って、逆だからやりにくいの」
「逆だと分かってるなら逆でやれば良いだろ」
「もうっ、静かにして！」
ああだこうだと指示されながら何とかネクタイを巻き終えると、次はローブだった。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
