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分かってる、理子ちゃんが三橋くんを好きなことも、彼のことは特になんとも想っていないであろうことも。
でも、あんな顔で笑う彼を見たら、何が何だか分からなくなって……。

『さとちゃんが、女の子と歩いてたの』

自分の頭の中を整理する為にも、相良にやっぱり話そうと思った。私の言葉に、相良はかなり驚いたようだった。

相「は?あの智司が?冗談だろ?」
『なによ、ちょっと失礼よ』
相「失礼もクソもねぇよ、あいつどんな女も相手にして来なかったし、興味もなさそうだったからな。一体どこのどいつだよ」
『……理子ちゃん』
相「は?あーそういうことかよ……」

理子ちゃんの名前を出すと、相良は勢いよく背もたれに寄りかかると、顔を手で覆った。

相「なぁ、それ、違うだろ、お前の勘違いだろ」
『そう思いたいけど……』
相「とりあえず、俺より智司とちゃんと話せよ。つぅかもう早くくっついてくんねぇか?どっちにしろめんどくせぇなら、まだ話がまとまった方がマシだぜ」
『なによどっちにしろって!』

相良の言う通りではあるけれど、こうなると連絡を取るのも辛いし、なんで私から電話しないといけないの?と余計なプライドが邪魔をしてくる。
でも、そんなこと言ってたら、いつまでたってもお互い近付けないのかな?

私の涙も落ち着いて、日も傾き始めたところで帰ることにした。
さすがに悪いと思って今日は私が会計をすると、相良はさっさと外に出る。そういえば三橋くんに奢ると言ったのに払わないで出てきてしまったことを思い出した。大丈夫だったかしら。

そんなことを考えながら店の外に出ると「俺さぁ」と相良が話し始める。

相「お前に惚れてるのかと思った時があったんだけどよ、やっぱ気のせいだったわ」
『は?なによそれ』
相「お前が男でガチでやりあえたら、楽しかったかもしれねぇなぁ」

くくっと喉奥で笑う相良を見ると、自分が男じゃなくて良かったとつくづく思った。三橋くんも卑怯かもしれないけど、こいつの卑怯さもなかなかえげつないし。

なんだかんだ、こいつと話してるのは楽しいかもしれない。理子ちゃんが言ってた、仲が良いっていうのも、あながち間違ってないかもしれない。
そんなことを考えていると、私の気持ちはいつの間にか上向きになっていて、帰ったら連絡してみようかななんて思い始めていた。

それなのに、いつもタイミングは最悪で−−

『あ……』
片「A……なんで相良と……」

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彼方(プロフ) - なーなーさん» 初めまして、コメントありがとうございます!幼少期の片桐くんの可愛さを受け入れていただいて嬉しいです(*^ω^*)可愛くしすぎてかっこいい片桐くんが好きな方に怒られるんじゃと不安でした笑。今後もこの作品をよろしくお願いします! (2018年12月28日 19時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー - はじめまして!もう本当、読みながらニヤニヤしてますw 幼少期の智司可愛すぎか( ˙-˙ ) (2018年12月27日 23時) (レス) id: ceacf0dbdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼方 | 作成日時:2018年12月17日 15時

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