生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん【銀魂】【約ネバ】

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コニーが出て行った後、


私はエマとギルダと共に掃除をすべく食堂へ向かっていた


二人が和やかな話をしているのを聞きながら脳内では未だにコニーの事を引きずっていた


今頃あの子は荷台に積まれたのだろうか


あの奇妙な赤い花を胸に刺されて


我ながら自分の情報収集力にはある意味恐れ入る


知りたくもなかった情報がポンポン入ってくるんだ


好奇心が強すぎても良い事はないな



ｶﾞﾀｰﾝ




エ「コニーーー！！？忘れとるがなー！」



扉を開けるなり叫んだエマに何事かと思えば机に置かれたリトルバーニーがあった


あの子が忘れるのは有り得ない


そもそも幼い頃に一度あの部屋に入った時、


棚に出て行った子供達が大切にしていた玩具や人形が並んでいるのを見た


ママがあそこに並べる為に回収したか


それとも単に出る前に誰かが預かってコニーに渡し忘れたか…



エ「ど……どうしよう…」


ギ「って、コニーもう行っちゃったよ？」


レ「＿＿でもないかも」


『！』


レ「さっき風呂場の窓から遠く門に灯りがついているのが見えた


見送りについて行ったママも戻って来ていないし


まだコニーは出発していないんだと思う」



風呂上がりでタオルを首に掛けたレイを見て私は一人納得した


なるほど、それならリトルバーニーが此処にあるのも附に落ちる


回収したのはあんただったのね…


そして回収した目的も今の発言も全部、


エマとノーマンにハウスの秘密を知らせる為


あの二人なら脱獄の計画を建てるに違いない


何も知らない子供として過ごしてるから向こうは気付いていないだろうけど私はレイが内通者だと分かってる


知ったのは8歳の時だから結構最近の話だけど



ノ「届けてやろう


本当はママに頼んで後から送ってもらうのが筋なんだろうけど


“コニーの気持ちを考えたら早い方が良い”


＿＿だろ？」


エ「うん！Aはどうする？」


『私は残って掃除しとく


二人で届けてあげて』


ノ「分かった、じゃあ行こうエマ」



エマはリトルバーニーを抱えてノーマンと出て行った


掃除を終えた後二人の様子が気になったので


窓を開けて外を眺めていたら遠くでエマの悲痛な叫び声が聞こえた


そっと目を伏せて窓を閉める


エマ達から言ってこない限り私は今まで通り何も知らないフリをする


ただこの先どうなるんだろう


少なくとも二人が門に行った事は発信器でママにバレてる


監視が厳しくなるのは確定だ

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