生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん【銀魂】【約ネバ】

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ーエマsideー



現実の正体


此処は農園で私達は鬼に飼われる食用人間


昨日見たコニーの死体が食卓に並べられている悪夢を見ていつもより早く目が覚めた


まだ皆が寝静まってる部屋で私の荒い呼吸だけが響く


殺される


いや逃げるんだ、もう誰も殺させない！！


でも…もしあの時Aも一緒に来ていたら


一番コニーと親しかったAがあれを見たらどう思ったんだろう


この事、Aに黙ってて良いのかな？


帰ってきた時もレイと一緒に出迎えてくれて



レ「おかえり、どうだった？」


ノ「間に合わなかった」


『……そっか、残念だったね』



と苦笑していた


あの時Aは私達がコニーの出発までにリトルバーニーを手渡せなかったんだと思ってる


…あれ、でも私達逃げるのに必死でリトルバーニー置いてきちゃって手ぶらだった


気付いていない？


それとも違和感は感じてたけど触れられなかっただけ？



『おはようエマ


今日は朝からエマのモーニングコールが聞こえなかったからビックリしたよ


変な夢でも見た？』


エ「えへへ、実はちょっと怖い夢見ちゃったんだ」


『へぇ〜どんな？』


エ「内緒！」


『うぇ！？そこ教えてくれないの？』



“いつも通り”皆と一緒に朝食を食べて


テストを受けて、外で遊ぶ


だけどいつもと違うのはノーマンと二人きりで話す機会が多い


勿論内容は脱獄の計画を建てる為の情報整理


情報整理と言っても今の段階じゃ分からない事だらけだけど


話し合い続けて出た結論


脱出は昼間、森を抜けて外へ出る事になった


それが可能かどうか確かめる為に森の先がどうなっているかノーマンと二人で見に行き、


森の先に見つけたのは塀だった


木に登って塀の上を確かめる



ノ「どう？上に何かある？」


エ「何も！ただこの塀幅が2〜3メートルある」



堅くて丈夫、起伏どころか継ぎ目もない


おまけに表面がサラサラで普通登れっこないと諦めそうな塀


だけど私やノーマンならロープ一本あれば登れると思う！



ノ「ともかく、この塀は越えられる！！」


エ「次はロープ！」



ロープさえあれば無理じゃない＿＿


全員で逃げる事！！



エ「いけない！そろそろ戻らなきゃ！」



何とか間に合ったが、この時私達はママの恐ろしさを再び見た


泣きじゃくるマルクから森でナイラとはぐれたと聞いて探しに行ったママはすぐにナイラを抱えて戻ってきた


まるで最初から居場所が分かってたかのようだ

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