生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん【銀魂】【約ネバ】

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レ「……っ何で……


言ったじゃねぇかよ、一緒に生きるって…


なのにお前は最初から＿＿」


ノ「うん


ごめん、嘘吐いた


僕は間違える訳にはいかないんだ


誰一人死なせない為に


僕が逃げたら計画が狂う、脱獄が難しくなる


仮にわずかでもそれじゃ困る


僕は万が一にも負けたくない


何を言ってもムダだよ


決意(きもち)は変わらない


今日出来るだけの事はやって来た


後は頼む、脱獄を必ず成功させて」



黒い服に身を包み荷物をまとめたノーマン


本当にこれが最後なんて…



『！』



荷物を床に置いたノーマンが私達三人に抱きついた


生きてるから当たり前だけどまだ温かい


そうだ、コニーや他の皆の時も…



ノ「あったかい……今までありがとう


三人のおかげで良い人生だった


楽しかった、嬉しかった、幸せだった」



脳裏に浮かぶのは今まで四人で過ごした思い出


自然と目頭が熱くなっていた


止めないといけないのに…上手く声が出ない


何で、いつもこんな時に限って何も出来ないんだろう



エ「ねぇノーマン…やっぱり今からでも逃げよう


逃げて森に隠れよう」


ノ「決意(きもち)は変わらない


さっきそう言ったでしょう


…そうだ、出て行く前に一つだけ」



ノーマンが私の頬に触れ微笑んだ


その笑顔はこれから死ぬと分かっているものとはとても思えない位綺麗だった



ノ「今までありがとうA


大好きだよ」



涙腺が一気に緩み私は二度目の人生で初めて泣いた


期待通り応えられなくてごめんなさい


でも私も貴方を家族として大好きだよ


このまま泣きつきたいがそれだとノーマンを困らせてしまう


だから私が今やるべき事は



『此方こそありがとう


“またね”、ノーマン』


ノ「！！……うん！」



あんたならワンチャン助かるなんて冗談前に言ったけど


そんなミラクルが本当に起こるなら、なんて希望を持つ自分がいてこんな返答になった


でもこれで良かったよね？


ノーマンだってこれ以上もない笑顔なんだから



ノ「じゃあね皆、元気でね」



ノーマンの出発を家族皆で玄関で見送る


レイだけこの場にいないけど


…どうか、彼に奇跡が起きますように


私達に手を振ってノーマンはママと一緒にハウスを出て行った



『…エマ戻ろっか』


エ「うん…」

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