生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん【銀魂】【約ネバ】

40 ページ45

……今なら


きっと今なら、この子達になら話しても信じてもらえるかな


多分こんな迷いがある時点で私は家族を信じきれてなかったんだろう


全く…姉失格だな



『……幼児期健忘ではないけどさ


皆前の人生で何やってたかとか分かる？』


エ「？分かんない」


レ「考えた事もねぇな」


ノ「それがどうかしたの？」


『私ね、死んだ瞬間まではっきり覚えてるんだ』



私がそう言うと三人が目を見開いて息を呑んだ


多分今ので前世の記憶があるという考えには辿り着いただろう



『死んで次目を覚ましたらママに抱かれてたの


赤ちゃんの姿でね』


ノ「じゃあ、君はもしかして…」


『不思議でしょ？転生なんて


私だって最初は信じられなかったし現実逃避しかけたよ


けどその時に色々違和感を抱いて


思うように動ける3歳になってから調べたらハウスの正体に気付いたって流れ』


レ「だとしても普通に調べて真実に辿り着くものなのか？


いくら前世の記憶があるとはいえ」


『まぁ普通なら無理でしょうね


エマ、前に私の事お姉ちゃんみたいって言ったよね』


エ「？うん」


『あれある意味正解だよ


前世の記憶がある以上心は実年齢の18歳だから』


エ「……えぇ！！？年上だったの！？」



足を骨折してるのにも関わらず驚きのあまりベッドから飛び上がるエマに間抜け面で固まる男子二人


そして何も嬉しくないけどニコニコ笑ってる私


端から見ればシュールな光景だろう



『ちなみに私はおまわりさんやってたの


だから頭にも運動能力にも潜在能力にも自信がある


それらを駆使して今まで情報を集めてたって事よ』


レ「なるほどな、やっと全て附に落ちたぜ」


ノ「だからさっきみたいな圧を出せるの？」


『いや圧に関しては多分私とか限られた人だけだと思うし私に至っては意識はしてない』



そんな怖い顔してたのか私


うーむ、これからは気を付けよう



『とりあえずハウスの正体を知った経緯は簡単に言えばこれが原因


他に聞きたい事ある？』


エ「はーい！」


『何？エマ』


エ「Aが住んでた街ってどんなのだった？


鬼のいない世界なんでしょ？」



鬼はいないけど鬼みたいな見た目の天人はちらほら見たかな


初めは前世の記憶があるという事実だけ伝えるつもりだったが


三人に江戸についてであったり真選組について
話した


それから私の大切な大将や口煩いニコチンマヨラー、残念なイケメンの幼馴染みについても

41→←39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す