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エ「それであなた達は此処で何を…?」
ジ「詳しくは言えないですが…ある人の下で任務を…」
叩かれた後もジンの隣でキラキラと此方を見てくるハヤトに若干引いてるとしれっとレイが私の腕を組んだ
何マウント取ってんだおめぇ
そのあからさまな不機嫌オーラ仕舞え
するとずっと目を輝かせてたハヤトが何かに気付いたのか一瞬真顔になり、そして「あーーーっ!!」と大声で指差した
『うるせェェェェ!!近所迷惑でしょうが!!』
レ「お前も静かにしろ」
『あらやだ何イライラしてるの拗ねちゃま
嫉妬なんて見苦しいざますよ』
レ「てんめぇ……」
嫉妬するのか苛つくのかどっちかにしろよ
下らない茶番劇を広げてる私達を他所にハヤトが慌てた様子でジンに言う
ハ「ジン!!この人達だよ
ヤベェマジだ!!
『!』
ハ「俺達はあなた方を探していたんです
“ミネルヴァさんの命令”という言葉が気になり詳しく話を聞いてみると、まず案の定この二人はミネルヴァさんの仲間だった
そしてミネルヴァさんは食用児を農園から解放し一大集落を築いているとの事
たった半年でいくつもの農園を潰し何百人もの食用児を保護したらしい
ふむ……話を聞く感じだと相当切れ者だな
自分達もボスに救われたと語るハヤトを見ているとある物が目に止まる
彼の胸元に刻まれたマーク
それはアダムに刻まれてる物と酷似していた
『……』
ハ「?どうしたんですかAさん
…ハッ!もしかしてさっきの結婚の話、考えてくれてるんですか!?」
『全然違うわ、ポジティブ思考過ぎだろアンタ』
何だろう、この子近い将来近藤さんみたいになりそうだな
どうしようお妙追っかけ機能ならぬA追っかけ機能がハヤトについたら…間違えて斬りそう
二人にミネルヴァさんのアジトまで案内してもらってる間も隙あらばAさんAさんと飼い主を見てはしゃぐ犬のように周りをウロウロするハヤトにそろそろ溜息を吐きそうだった時、突然腕を引かれ身体がよろめく
転ぶ事はなくほんのり感じる体温
顔に影を落としたレイが私を抱き寄せてハヤトの前に立った
レ「悪ぃな、コイツには先約がいるんだ」
それだけ言うとそのまま私の手を引き「行くぞ」と素っ気なく歩き始めた
赤くなった顔を隠すように俯く
『…マセガキ』
レ「…うるせぇ」
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風蘭doll(プロフ) - マニ。さん» お返事遅くなり申し訳ないです!ありがとうございます!不定期ではありますが更新頑張ります! (3月6日 21時) (レス) @page36 id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 風蘭dollさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💝 (2月25日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 天使長さん» ありがとうございます!面白さの原因は夢主が元銀魂界の人間だからです() (8月27日 11時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - 夢主が面白過ぎる笑シリアスとギャグのバランスが最高です!更新待ってます! (8月26日 22時) (レス) @page16 id: 01c5f89b1c (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 由良の門をさん» ありがとうございます!本人にメガネ掛け機なんて言ってしまうとどこぞの山犬の「黙れ小僧」ならぬ「黙れ小娘」で返してくれるでしょう (8月22日 15時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2023年8月7日 0時