捻れたセカイの歌姫【ツイステ】【プロセカ】

5 ページ6

もう本日何度目かの青い炎が会場全体を覆った


とんだトラブルメーカーを放したわねあの不審者！！



ク「このままでは学園が火の海です！


誰かあの狸を捕まえて下さい！」



自分でやりなさいよアンタ学園長でしょ！！


こんないい加減な奴が学園長なんて大丈夫なワケ！？


もういっそ全焼しちゃえば良いんじゃない



〈ネネ・クサナギのSAN値ピンチ!〉



何人かの生徒が口論してるが一向に止めに行く気配はない


中にはお尻に火が燃え移ってるにも関わらず誰にも助けてもらえてない可哀想な人もいる


いや此処の人達無慈悲過ぎじゃない？？


一方で狸はどんどんエスカレートしていき


「偉大なる魔法士になる男」とかどこぞの自称未来のスターみたいな事を言ってる


もしかしてあいつ、司なの？←


会場の隅で傍観していると赤髪の男と眼鏡を掛けた男が呆気なく狸を捕まえ、


狸の首にはハートの形をした赤と黒の首輪がはめられた


今のって赤髪の人が出した魔法…だよね？


凄い…本物の魔法なんて初めて見た



グ「ふぎゃっ！？なんじゃこりゃ！？」


リド「ハートの女王の法律・第23条


『祭典の場に猫を連れ込んではならない』


猫であるキミの乱入は重大な法律(ルール)違反だ


即刻退場してもらおうか」


グ「オレ様は猫でもねぇ〜っ！！


こんな首輪すぐに燃やして……あ、あれ？


炎が出ねぇんだゾ！」


リド「ふん！ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない


ただの猫同然さ」


グ「にゃにー！？オレ様はペットじゃねーんだゾ！」


リド「心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ


ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ」


アズ「いや〜、相変わらず素晴らしいですね


どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法


絶対に欲しい……じゃなくて


僕なら絶対にかけられたくありません」



今本心出てなかった？あの人


でもこういう現実離れした会話を実際に聞けるなんて何だか不思議


聞いてる分にはゲームっぽくてちょっと面白いかも



ク「どうにかして下さい！貴方の使い魔でしょう！？」


『違います』


ク「しっかり躾を……え？貴方のじゃない？」


『さっきから何度も言ってるけど』


ク「…そ、そうでしたっけ？」



明らかに苛立ちを含んだ声で言ったからか学園長は若干焦っていた


こいつ、予想以上にロクな大人じゃないかも

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す