捻れたセカイの歌姫【ツイステ】【プロセカ】

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走り続けているといつの間にか本棚がたくさん並んだ建物の中まで逃げてきていた


図書館っぽいけど本が浮いてるとかありえない光景が見えて混乱は増すばかり


此処に類やえむがいたら絶対うるさいだろうな


こんな訳分かんない場所にずっといたくない


夢なら早く醒めて＿＿



『！！』



行く手を阻むように再び周りで青い炎が燃え盛った


そんな…！もう追いついて来たの？



グ「オレ様の鼻から逃げられると思ったか！ニンゲンめ！


さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を＿


ふぎゃっ！？痛ぇゾ！なんだぁこの紐！」


???「紐ではありません、愛の鞭です！」



また変なのが出てきた…


たった今現れ狸を拘束したこの男は仮面を被っており羽が付いたマントを羽織っている


全身黒で見るからに怪しい


喋る狸をといいカラスみたいな不審者といいどんだけ斬新な夢なの



???「ああ、やっと見つけました


君、今年の新入生ですね？


ダメじゃありませんか


勝手に扉(ゲート)から出るなんて！


それに、まだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ」



新入生？ゲート？


何の話をしてるワケ…使い魔ってまさかこの狸の事？


冗談じゃない、私さっきまでそいつに追いかけ回されたんだけど


…と心の中で散々文句を言った所で口には出せない


こういう状況でも人見知りはしてしまうのだ


狸も反論してるけど不審者は聞く耳を持たずに口を抑えていた



???「まったく、勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です！


はぁ……どれだけせっかちさんなんですか


さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ


鏡の間へ行きましょう」



入学式？私もう神高に入ってるんだけど


誰かと勘違いしてない？


でも言われてみれば確かに私、目が覚めてから変な格好をしてるな


今の私は黒いローブを着用しフードを深く被っている


多分相手から見たら顔見えてないんじゃないかって位深く



???「早くしないと入学式が終わってしまう


さあさあ、行きますよ」


『あの…その前にあなたは誰ですか？』


???「おや？君、まだ意識がはっきりしていないんですか？


空間移転魔法の影響で記憶が混乱してるんですかねぇ…


まあいいでしょう、よくあることです


では歩きながら説明してさしあげます


私、優しいので！」



胡散臭い(即答)


自分で言う優しいは説得力ないな…って


今、魔法とか言った？この人


…ほんとに夢、だよね？

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