天使病の少年

5話 ページ8

彩斗「お邪魔しまーす」


ーおう、あんまり綺麗じゃないが。すまんな



彩斗「俺の部屋よりマシだよ」


ーどんだけ汚いんだよお前の部屋


彩斗 「足の踏み場が無い程度」


ー…それは「程度」では済まないぞ？w


彩斗「んな事はどうでもいいんだよ 天使病調べるんだろ？」


ーああ


彩斗「えーと、…まあ、天使病って入れれば出てくるかな？」


ー知らね、まあ、いいんじゃね？



彩斗「お前の命に関わることなのにんな他人事みたいな…まあいいや
…お、これとかいいんじゃね？」


ーどれ…


『天使病
その名の通り背中に天使のような翼が生える奇病
主な症状は全身の倦怠感、不快感、意欲低下などの鬱病のような症状
この病気の根本的な原因はわかっていないが、精神系の組織が何らかのトラブルで暴走し、このような症状が出ると考えられている
余命は発症してから約15〜20年程だと言われているが、発症例が十数件しか報告されていないため、詳しくはよくわかっていない』



彩斗「…よく分からなくなってきたぜ
難しいな、なんか」


ーお前、長文とか絶対最後まで読まずに放り出すタイプだろ。だからテストの点数も良くないんだよ



彩斗「ぬ…悔しいけど頭の良い奴に言われると何も言い返せねえ…！！」


ー俺もそう大して頭良くねえよ

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