天使病の少年

6話 ページ9

彩人「ほんとに余命15年なんだな」


ーまあ、そのくらいが多いって言われてるみたいだしな


彩人「…俺はまだお前には死んでほしくねえな…」


ーハッ、大袈裟すぎるだろ。ほっといてもあと15年生きれるんだぜ？


彩人「いやいや、享年20代って早すぎるでしょ。治療法とかないの？」


ーなんかクラスのやつ曰く、病院があるらしい。○○○辺りって言ってたかな？


彩人「え、あんの？奇病のくせに治るの？」


ーいや、決まったわけじゃねえよ？クラスのやつに聞いただけだからな


彩人「でもまだ生きられる可能性はあるってわけだ？」


ーそうだな。流石に俺も享年20代はやだなぁw


彩人「軽いな…俺だったら必死に助かる方法探すけどなぁ

…じゃ、話脱線したけど続き読もう」


ーああ


『この病気はまだ解明されていないことが多いが、唯一治療法はあり、天使病患者を受け入れている病院も世界に5カ所ある。そのうちの一つは日本に存在する』


彩人「おお、日本に病院あるじゃん」


ー5ヶ所のうちの1ヶ所が日本って…流石先進国…


彩人「関係ないと思うが？先進国は結構沢山あるんだろ？」


鋭いツッコミありがとな

俺は心の中でそう思った


彩人「お前、日本に生まれて良かったな」


ー…日本じゃなかったら多分俺今生きてないわ


彩人「それは言い過ぎ…」

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