31:After story１ ページ49
土井side
晴れて恋人同士になった、私とAさん。
まだやっと気持ちを伝えあったところだけれど、
それでもAさんへの気持ちは、
上限がないのか？と思うくらいに大きくなる。
ところで私は、
山田先生を心から尊敬し、信頼を寄せている。
忍としても男としても。
身寄りのない私にとって、父親同然だ。
だから、山田先生にはお知らせしないと。
大切な人ができました、と。
土井「山田先生、お話が……」
Aさんの店から忍術学園へ帰ってきてすぐ
部屋へ向かう。
勢い良く障子を開けると、
そこには山田先生の姿はなく
利吉「こんにちは、土井先生」
利吉くんがひとり、部屋の真ん中に座っていた。
土井「利吉くん！今日はどうしたんだい？」
利吉「見ての通り、父上の洗濯物を届けに」
土井「いつもご苦労様」
全くです、と利吉くんは頭を抱えた。
山田「……で、私に何か用事か？半助」
土井「わわっ」
驚いて振り向くと、山田先生が立っていた。
厠へ行っていたらしい。
土井「あー、あの……」
山田「Aさんのことか」
土井「え、」
どかりと畳に腰を下ろす山田先生。
ど、どうしてわかるんだろう。
隣では利吉くんが首を傾げる。
利吉「Aさんって、誰です？」
土井「あぁ、忍術学園に出入りしている
薬師の方でね。AAさん」
すると利吉くんはあごに手を当てて少し考え、
ぱぁっと嬉しそうに
利吉「A……A……あ、もしかして、
町の小さな薬屋の？」
土井「え、知ってるのかい？」
利吉「知っているもの何も、彼女の作る薬や、
処方は間違いないって評判ですよ。
あの可愛らしい女性でしょう？」
な、な、なんてことだ。
さらに利吉くんは続ける。
利吉「可愛らしさも評判ですよね。
私も薬を買いに行ったことがありますが、
たしかに魅力的な女性でした」
そ、そんなに……
利吉「で、そのAさんがどうしたんです？」
私の恋人は、とっても有名らしい。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
