25 ページ29
食満side
何故、自分の気持ちを告白しようと思ったのかは
わからない。
だけど、明らかに変わったAさんの様子が
俺を突き動かした。
土井先生の名を聞くだけで動揺して、
あげく涙を流すのだから、ふたりの間に何かあって、
Aさんの心にも変化があったのだと思った。
食満「で、土井先生のどこが好きって？」
『や、やめてよ！そんなの……』
土井先生のことが好きだと認めてしまえば、
Aさんはめちゃくちゃ素直に照れるんだ。
やっぱり可愛いな、なんて思ったりして。
食満「例えば俺は、Aさんの薬師としての知識とか
技術。そしてドジなところや笑ってるところ」
『やっ、やめて恥ずかしいでしょ』
口元をむぎゅっと押さえられた。
そんなに慌てなくても良いのに。
かと思ったら押さえていた手をだらんと降ろして、
はぁ……と溜め息を吐いた。
『……でもね、私じゃ駄目なの』
その表情は悲しそうで、どこか悔しそうで。
食満「どうして？」
『だって、半助さんは好きな人がいるんだから』
いやそれ、あんただよ。
『私は……山賊に攫われたときに気付いたの。
好きな人なんてって考えたら、
何故か半助さんの顔が浮かんで』
そこでやっと気付いたのか。
『でも、前に半助さん、"振り向いて欲しい人がいる"って言ってたから』
食満「だからそれっ……」
『え？』
食満「なんでも、ない」
俺が、言うことではないよな。
そしていつの間にか、Aさんの店に着いていた。
食満「Aさん、大丈夫ですよ……じゃぁ」
歩き出そうとすると
『食満くん……好きって言ってくれて、ありがとう』
食満「っ………また、迎えにきます」
やっぱり貴女は、俺を惑わせる存在。
◆◇
食満「おっと、すみませ……あ、」
忍術学園の小門を開けると、
目の前に土井先生が立っていた。
土井「やぁ、留三郎」
食満「もっと遅いのかと思っていました」
そう聞くと、
仕事を急いで終わらせてきたのだそうだ。
食満「じゃぁ明日Aさんを迎えに行ってください」
あとは当事者同士でお願いします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
