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土井side
山賊頭「この頭の俺を、
無視して行こうってんじゃないだろうな？」
うーん。
できればそうしたいのだけれど。
土井「あぁ、少し待っていろ」
私は壊れた板戸を踏んで、外に出た。
さっき倒した男たちがまだ伸びている。
ちょうど良い大きさの岩があったので、
Aさんを降ろして座らせた。
土井「大丈夫ですか？遅くなってすみません」
怖かっただろうと、顔を覗き込むと
『いえ……あの、どうして半助さんが……』
Aさんは不安そうな、ほっとしたような、
なんともいえない表情で私を見た。
土井「心配で心配で、探しに来ました」
『そっ……あ、籠……』
土井「そうそう、途中で見つけました」
『ありがとうっ……』
どうぞと籠を渡すと、
Aさんは大事そうに抱き抱えた。
土井「よし、Aさん。ちょっと目をつぶって、
耳を塞いで待っていてください」
『は、はい……？』
すぐに済みますから。
◆◇
土井「悪いな、待たせた」
山賊頭「お前！俺の嫁をどこへやった」
小屋の中に戻ると、この山賊の頭だという男は
嫁が嫁がとほざいている。
土井「危ないから外にいる……
その前に、お前の嫁ではない」
すると、男は片腕を私に見せつけるように、
前に突き出した。
山賊頭「見ろよこの腕！
手当てしてくれたんだ！彼女こそ運命の…」
土井「まて、私だって手当してもらった事もあるし、
薬用酒を飲ませてもらった事だってある」
何これ、このやり取り。
山賊頭「な、なんだって……！くそう！」
がくん！と男は膝から崩れ落ちた。
もっと戦闘になるのかと思っていたのだけれど、
案外そうでもな……
山賊頭「この野郎！」
男が立ち上がって、飛びかかって来た。
手には、短刀が握られている。
土井「ちっ……！」
私は一瞬のうちに男の手を蹴り上げ、
距離を取る為に飛び退いた。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
