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土井side
蹴り上げた衝撃で刃物は遠くに飛び、
男は大きく尻もちをついた。
山賊頭「ってぇ！何しやがる！」
この男、図体はでかいし威勢は良いが、
実力はそうでもなさそうだ。
刃物をチラつかせ、
脅かして金品などを奪っているんだろう。
土井「とにかく、彼女に手を出すな」
そんな奴が、私に勝てるわけがない。
「お前一体、彼女の何なんだよ！」
はぁ、と息を吐く。
そんなの決まっているだろう。
土井「恋人(仮)だ！」
しかも、Aさんの伯母さん対応のための
超限定的な恋人(仮)。
山賊頭「なんだその(仮)！」
そこ突っ込むな。
自分で言っておいて、恥ずかしくなってきた。
土井「と、とにかく！
もう手を出すな近付くなと言っているんだ」
山賊頭「うるせぇ！俺の嫁にするんだ！」
体勢を整え、
また男が拳を振り上げて突っ込んでくる。
まだ言うのか、嫁にするって？
なんと滑稽……あぁ腹が立つ。
山賊頭「ぐっ……！！」
私はその拳を交わして男の手首を掴み、
自分の体を捻って相手を地面に叩きつけた。
そしてうずくまる男の傍に立ち、見下ろす。
土井「彼女はお前なんかに渡さない。
手を出してみろ、消すぞ」
山賊頭「くそ！彼女は俺の……っ」
まだ言うか。
頸動脈と椎骨動脈を同時に締めれば、
男は呻き声を上げてから大人しくなる。
土井「うるさい、少し寝ろ」
まぁ数分程度だろうが、気絶しているだろう。
◆◇
小屋から出ると、私の言いつけ通りに
目をつぶって耳を塞いでいるAさん。
可愛いな……
私はそっとAさんの頭に手を置いた。
気付いたAさんは、ゆっくりと目を開ける。
『……半助さん』
土井「お待たせしました。怪我はないですか？」
岩に座るAさんの目線に合うように
片膝をついて聞くと
『うん……ありがとう……』
私を見る潤んだ瞳が、とんでもなく可愛い。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
