225話 ページ44
Aside
放課後。
無事魔法薬の効果が切れたところで、俺は沢山の反省文を抱えてサバナクロー寮へ向かっていた。
もう1人の俺は予想通りサバナクローに穴を空けていたらしく、それを直しに行くところ。
サバナクローに穴を空けるなんて、天才大魔法士かよ。
俺はもう1人の俺に感心しつつ、サバナクローの鏡を通る。
ドン！
『いてっ』
鏡を通った瞬間、人とぶつかってしまい、反省文がヒラヒラと宙を舞った。
「あ、わりぃ。大丈夫か？」
尻餅を着いた俺を見て、ぶつかった人は手を差し伸べる。
頭からピンと立った耳と、フサフサの尻尾。
これは恐らく、猫の獣人だろう。
だって筋肉がすごい。
『ありがとう。君のおかげで、反省文を書かずに済みそうだ。』
風で飛んで行く反省文を眺めながら、筋肉猫クンの手を取って立ち上がる。
「アンタ、もしかして噂の先輩か？」
筋肉猫クンの手をにぎにぎしていたら、そう聞かれた。
『噂？ああ、2年生にすごい可愛くてかっこよくて可憐で清楚で素敵な人がいるって噂？そう、それ俺。』
「すげぇ自信だな………。」
『先輩…ってことは新入生？俺はA・フィンズ。』
握っていた手を縦に振ってよろしくと言うと、筋肉猫クンはパッと手を離した。
ｼﾞｬｯｸ「…ジャック・ハウルっす。」
プイ、とそっぽを向きながら言う。
噂の先輩に会えて照れてるらしい。
ｼﾞｬｯｸ「それで、A先輩はサバナクローに何しに来たんですか？」
『ん？ああ、俺が穴を空けたらしいから、直しに来たの。レオナサンから直せってうるさくって。』
未だにポコポコと通知が鳴るスマホを見ると、そこにはおじタンの文字。
本当は俺に会いたくて口実作ってるだけなんだよね、知ってる。
ｼﾞｬｯｸ「な、何したんすか……。」
『もう1人の俺がやったから詳しくは分かんないんだけどね、多分1人でマジフトでもしてたんじゃないかな。』
俺のする事なら、俺が1番よく分かる。
1人マジフトで魔法ぶっぱなしてやり過ぎたに決まってる。
ｼﾞｬｯｸ「はあ……その、直す様子、俺も見に行っていいですか？A先輩は魔法"だけ"は優秀だと聞いて、見てみたいんです。」
頭をガシガシとかいて、ジャッククンは俺の様子をチラチラと伺う。
『別に減るもんじゃ無いしいいけど、俺は全部優秀だからね。覚えといて。』
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桃(プロフ) - イグニコールめためた面白くてゲラゲラ笑ってましたww小説でこんな笑ったの初めてですw応援してます！ (5月17日 0時) (
レス) @page4 id: 6a25fafd93 (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - オルト君がオバブロするのもすごいのにカーチェイスで戻すなんてさらにすごい…。やっぱり、作者様の脳内は私の考えなんて足元にも及ばないほど面白いですね。好きです。 (2023年4月6日 21時) (レス) @page46 id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - オクタ回収…。す…すげぇや姉貴…(？)(小並感)自分のペースで、どうか無理だけはせず…。ツムツム頑張ってください！ (2023年4月6日 1時) (レス) @page45 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリん。(プロフ) - オクタ回収出来たんですか！？ ヴァネッサさん出たけどオクタ未だゼロです、、頑張ってください！ (2023年4月5日 3時) (レス) @page44 id: 7cbb01627a (このIDを非表示/違反報告)
hareotomiya0108(プロフ) - ツムツムなら仕方ないですよね頑張ってください！ (2023年3月31日 3時) (レス) @page42 id: cc5d6355d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年3月22日 12時
