220話 ページ39
Noside
授業合間の休憩時間。
廊下を当然のように走るAと、後ろから怒号を飛ばすクルーウェル。
周りの生徒たちは、ああまたか。と2人を見て道を開けたが、見慣れない1年生はなんだアレと目を見開く。
『わんわんわんわん！！可愛いパピヨンが通りまーす！！！道を開けてください！！！』
ｸﾙ「待て駄犬！！！貴様は問題を起こさねば気が済まないのか！？」
『校舎の窓って割れないと気が済まないの！？』
ｸﾙ「無駄吠えをするな！！！」
クルーウェルが教鞭から魔法を放つが、Aはそれをギリギリで避けた。
『キャイン！！！動物虐待だ！！！』
ｸﾙ「子犬がちょこまかと逃げおって……貴様をコートの毛皮にしてやる。」
クルーウェルは青筋を立ててそう言い放つ。
『ヤメテ！俺の肌は鞄にしかならないわ！』
鞄でいいのかと、周りの生徒は内心ツッコむ。
ｸﾙ「逃げたって躾が厳しくなるだけだ。さっさと止まれ！」
『ふっふっふ。果たして俺を躾けることが出来るかなあ…？』
Aがクルーウェルの顔色を伺いながら走っていると、突然首根っこを掴まれた。
当然走っていたAの首は締まるわけで、ぎゅおっ！？と変な声が漏れる。
ｱｽﾞ「おやおや。犬が1匹、リードも着けずに走っていたら危ないですよ。」
そこにはいい笑顔をしたアズールが。
『わ、わあ。慈悲の心を持ってるアズキュンだあ。逃がしてくれるのかなあ？』
ｱｽﾞ「うっふふ、もちろん、逃げた犬を飼い主さんに届けますよ、慈悲の心で。」
Aはやめろー！！とポカポカとアズールを殴るが、まるでダメージは入っていない。
ｸﾙ「グッドボーイ！よくやったぞ、アーシェングロット。」
クルーウェルはAに魔法で首輪を着け、リードをしっかり握り締める。
ｱｽﾞ「いえいえ。僕はリードが外れた犬を見て放っておけなかっただけですよ。」
走り続けて事故にでも遭ったら大変だ。とアズールはAに目をやった。
『わんわんわんわん！！！！』
Aはアズールをキッと睨み、わんわんと噛み付く勢いで吠える。
ｱｽﾞ「貴方、吠えてて恥ずかしくないんですか？」
シッシッ、Aを手で払ってアズールが言う。
『うん。俺ってば何してても可愛いんだもん。』
この状況でよく腑抜けたことを言えたもんだと、アズールはクルーウェルに引き摺られて行くAを見送った。
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桃(プロフ) - イグニコールめためた面白くてゲラゲラ笑ってましたww小説でこんな笑ったの初めてですw応援してます！ (5月17日 0時) (
レス) @page4 id: 6a25fafd93 (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - オルト君がオバブロするのもすごいのにカーチェイスで戻すなんてさらにすごい…。やっぱり、作者様の脳内は私の考えなんて足元にも及ばないほど面白いですね。好きです。 (2023年4月6日 21時) (レス) @page46 id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - オクタ回収…。す…すげぇや姉貴…(？)(小並感)自分のペースで、どうか無理だけはせず…。ツムツム頑張ってください！ (2023年4月6日 1時) (レス) @page45 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリん。(プロフ) - オクタ回収出来たんですか！？ ヴァネッサさん出たけどオクタ未だゼロです、、頑張ってください！ (2023年4月5日 3時) (レス) @page44 id: 7cbb01627a (このIDを非表示/違反報告)
hareotomiya0108(プロフ) - ツムツムなら仕方ないですよね頑張ってください！ (2023年3月31日 3時) (レス) @page42 id: cc5d6355d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年3月22日 12時
