213話 ページ32
Aside
『マッラカッスクン!!!俺が来たよ〜ん。』
談話室にいたマラカスクンに声を掛けて、隣のソファに座る。
セベク「貴様!!!若様の許可無しに勝手に隣に座るなど…!!!」
マレ「Aか、よくぞ来てくれた。今茶を出そう。」
『へへ〜俺も丁度ケーキ持ってきたんだあ。俺の手作り。』
リリアサンがバナナケーキを何等分かに分けて、お皿へと移した。
マレ「ほう。これは見事なケーキだな。」
リリア「せっかくじゃから、シルバーも呼んでくるとしよう。」
セベク「はっ!!僕が呼んで行きます!!!」
セベククンはそう言って、シルバー!!!と大きな声を出しながら走って行った。
『元気だねー。新入生?』
リリア「ああ、セベクと言ってな。さっきはあやつがすまなかったな。素直でいい子なんじゃが、ちょいと周りが見えぬ時があるんじゃ。大目に見てやってはくれぬか?」
『うんうん、リリアサンが言うなら。』
ちょっと声でかいけどね。
その時は俺も張り合えばいいか。
セベク「リリア様!!シルバーを連れて参りました!!」
セベクの横には、眠たげな目をしたシルバーがいた。
片手をあげると、こちらに気付いて近付いてくる。
シルバ「A、来ていたのか。すまない、出迎えることが出来なかった…。」
『ん?別にいいよそんくらい。ほら、俺の作ったバナナケーキ食べて。セベククンも。』
2人に小皿を渡すと、セベククンは渋々だが受け取った。
『それじゃ、いただきまーす。はむっ』
口の中にじんわりと広がるバナナケーキと、オイスターソースの味。
俺って料理の才能あったんだ…。
俺に続いて、皆も口に入れる。
マレ「……ケホッ。」
シルバ「…………。」
セベク「!!!???ニンゲン!!!!このケーキに一体何を入れたのだ!!!?しょっぱい!!!!」
急に響いたセベククンの声に、心臓が飛び跳ねた。
『びっくりしたなあ。何って、砂糖と卵と…なんだっけ。』
セベク「何を入れたらこんな味になるんだ!!!!」
リリア「おお!美味いではないか!!!なんじゃ、Aも料理は得意じゃったのか。わしが教えるまでも無かったわい。」
ケラケラと笑うリリアサンに、そうでしょ〜と鼻の下を擦る。
セベク「???おい、…おいしい、のか…?」
シルバ「セベク、気にするな。これは、親父殿とAの味覚の問題だ。」
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桃(プロフ) - イグニコールめためた面白くてゲラゲラ笑ってましたww小説でこんな笑ったの初めてですw応援してます! (5月17日 0時) (レス) @page4 id: 6a25fafd93 (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - オルト君がオバブロするのもすごいのにカーチェイスで戻すなんてさらにすごい…。やっぱり、作者様の脳内は私の考えなんて足元にも及ばないほど面白いですね。好きです。 (2023年4月6日 21時) (レス) @page46 id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - オクタ回収…。す…すげぇや姉貴…(?)(小並感)自分のペースで、どうか無理だけはせず…。ツムツム頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) @page45 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリん。(プロフ) - オクタ回収出来たんですか!? ヴァネッサさん出たけどオクタ未だゼロです、、頑張ってください! (2023年4月5日 3時) (レス) @page44 id: 7cbb01627a (このIDを非表示/違反報告)
hareotomiya0108(プロフ) - ツムツムなら仕方ないですよね頑張ってください! (2023年3月31日 3時) (レス) @page42 id: cc5d6355d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月22日 12時