206話 ページ25
Aside
結局俺も一緒に薔薇を塗ることになった。
トレイ「リドルが薔薇を塗るなんて、いつぶりだ?」
リドル「さあね。寮長になってからは寮生に任せっきりだったから……」
『俺も塗るの久しぶりかも。頑張っちゃうぞー。』
気合を入れて袖を捲る。
デュ「フィンズ先輩も塗ったことあるんですか?」
デュースクンの言葉に、こくりと頷く。
この寮に来る度に、俺は薔薇を塗って遊んで…手伝っている。
ケイト「Aちゃんがやると大体やらかしてるけどねー……たまにやるなら楽しいよ。ま、今日は手のかかる1年生がいるけどね。」
エース「それ、もしかしてオレたちのこと?」
エースクンが不服そうに自分を指す。
『はははっ、まあ俺の手本でも見とけって。』
エース「大体やらかすって今聞いたとこなんすけど。」
グリ「散々塗らせたんだからぜーったいリドルよりオレ様のほうが上手いんだゾ!」
リドル「フフフ、それじゃあお手並み拝見といこう。」
グリムが1番に薔薇を塗る。
なぜか赤と白半々だ。
ケイト「うんうん。前よりは上出来になったんじゃない?」
グリ「くそぅ〜。思うように塗れないんだゾ…。」
グリムを筆頭に、周りも薔薇を魔法で塗っていく。
デュ「うぅん…色が汚くなってしまう…。」
『俺に任せてよ。』
デュースクンが荒塗りした薔薇に、魔法で上書きする。
デュ「えっ!?薔薇が…消えた…!?」
『透明にした。』
リドル「しないでおくれ。」
リドルが更に上書きして、真っ赤な薔薇が現れた。
『あーあ…俺の透明の薔薇…。』
リドル「まったく、キミは無駄に凄いことを繰り広げるね。無駄に。」
『無駄を強調するな。』
リドル「そこ、塗りが甘い!もっと濃い赤で色ムラ無く塗るんだ!」
無視するな。
デュ「は、はい!」
エース「ちょっ、やっぱ厳しいじゃん!少しは優しくなると思ってたのに!」
ケイト「まーまー。これがウチの寮長の持ち味だから。」
ケイトがそう言って1年生ズを宥める。
リドル「やるからには完璧に、だよ。」
『まあでも、俺はリドルらしくて好きだけどね。』
厳しい人こそ、おちょくりがいがあるってもんよ。
リドル「いいパーティーにするためにも手抜きは許さないからね。…フフッ。」
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桃(プロフ) - イグニコールめためた面白くてゲラゲラ笑ってましたww小説でこんな笑ったの初めてですw応援してます! (5月17日 0時) (レス) @page4 id: 6a25fafd93 (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - オルト君がオバブロするのもすごいのにカーチェイスで戻すなんてさらにすごい…。やっぱり、作者様の脳内は私の考えなんて足元にも及ばないほど面白いですね。好きです。 (2023年4月6日 21時) (レス) @page46 id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - オクタ回収…。す…すげぇや姉貴…(?)(小並感)自分のペースで、どうか無理だけはせず…。ツムツム頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) @page45 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリん。(プロフ) - オクタ回収出来たんですか!? ヴァネッサさん出たけどオクタ未だゼロです、、頑張ってください! (2023年4月5日 3時) (レス) @page44 id: 7cbb01627a (このIDを非表示/違反報告)
hareotomiya0108(プロフ) - ツムツムなら仕方ないですよね頑張ってください! (2023年3月31日 3時) (レス) @page42 id: cc5d6355d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月22日 12時