とんでもないアホ 2【ツイステ】【男主】

44話 ページ3

Aside



リドルクンに叩かれた頭をサスサスと撫でる。


あの後点を入れられはしたが、
ギリギリ勝つことが出来た。


『流石に手を出すのは良くないよ、リドルクン。』


結構な力で叩かれた気がする。

どこにそんなパワーあんの。


ﾘﾄﾞﾙ｢首をはねても良かったのだけど。｣


『ごめんちゃい。』



あの首輪、重いし硬いしで寝る時最悪なんだよね。
おかげで夜しか眠れない。


ｼﾞｪｲﾄﾞ｢お疲れ様です。お見事でしたよ。｣

ニコニコとこちらに近寄ってきたジェイドクンとアズールクン。

ﾌﾛ｢ジェイド、オレの行く先全部に風魔法打ってくるから、ちょーウザかった。｣


ｱｽﾞ｢にしても、惜しかったですね。次は負けませんよ。｣


眼鏡をカチャリとかけ直して言う。


俺も中指でクイ、てかけ直してみたい。


今度眼鏡でも買おうかと考えていれば、
A組対D組の試合が始まった。


俺らはこの試合の間は休憩なので、
他の組の試合を観戦しに行く。



『あ、ラギークンだ。』


ラギークンは器用に箒にぶら下がったりして攻撃を避け、ゴールまで一直線に飛ぶ。


そして見事、得点を決めた。


こちらに気付いたラギークンが、軽くピースをしていたので、俺もピースを返す。


ダブルピース。


にしても、流石マジフト部といったところか。

ディスクの操作はお手の物、
箒も初日の授業より遥かに速くなっている。



他の試合もぐるりと見て回る。
が、特に面白いものもなく。


リドルクンやフロイドは観戦に夢中になっているから、
俺は木の上で尻尾を揺らすルチウスに駆け寄る。


木に登り、ルチウスの近くの頑丈そうな枝に腰掛ける。


ﾙﾁｳｽ｢オ"ア"ァ〜〜｣


『ンナ"オ"ォ〜〜』


最近習った動物言語学を使って、ルチウスと会話する。






なるほど、トレイン先生の今日のパンツは黒らしい。



他愛もない会話をしながら、ルチウスを撫でる。



ふと視線を感じて、運動場をぐるりと見渡す。


すると、頭にターバンを巻いた人と目が合った。

その人は俺と目が合うなり、二パッと笑い、
大きく両手を振る。


あれ、俺あの人と話したことあったっけ。


とりあえず俺も両手を振り返す。


するとターバンクンは、
近くにいた長髪の人に嬉しそうに話し掛けている。


隣の長髪クンは俺を一瞬見たあと、
これでもかと顔を顰めた。







態度の差がすごい。

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