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常に同じ速度で走る車は、
突然光を一気に失う。
山中にさしかかりトンネルに突入したのだ。
そして何度目かのやり取りで、
「零君は...その..警察官なんだよね？」
「そうだよ。ごめんな..ずっと黙ってて。」
「ううん、」
「びっくりしたか？」
Aはふるふると首をゆるやかに横に振る。
「かっこいいね！警察官の零君...素敵。」
「馬鹿っ、そんな..褒められたものじゃない。」
「いつだって零君は、かっこいいよ。」
花が咲いた様な笑顔でそう言い切るAに、
降谷の顔は耳まで朱色に染まっていた。
「でも良かった！怪しい会社じゃなくて！心配してたんだよ？」
「風見から色々聞いたんだろ？俺の任務の事とか..」
「うん..」と、今度は縦にゆっくり頷く。
「A、これからは、何も..我慢なんてしなくていいからな？今迄沢山我慢を強いて悪かった..」
「零君...」
オレンジ色の灯りが流れて行く様をぼんやりと
眺めていた。次第に、ゆっくりと幕を降ろそうとするAの視界。
「A、寝てていいよ？朝早くてきつかっただろ？」
「だ、大丈夫だよ、せっかく零君といるのに。もった...い...な..」
..
あの話題――
どうしても話したい事があった。
Aも降谷も...
言いたい...
赤ちゃんの事――
何て..伝えれば...
心中は2人共同じなのに中々言い出せない。
ただただ、トンネル内の走行音だけがうるさく響いていた。
..
途中でとある所に立ち寄った。
海が見える沿道沿いにカフェや花屋、それに海岸線ならではのサーフショップがあるのだ。
数店舗が同じ敷地内に併設されている。
降谷は眠ったままのAを起こさない様に
そっと車の扉を閉め、目的の店へと足を運んだ。
バタンッ―――
「..っ！？」
「悪い、起したな。」
申し訳なさそうに、下がる眉。
Aは案外この困り顔の降谷を気に入っているのだ。けれど、自分の知らぬ間に何処かに行ってたと
思われる彼に、ほんの少しだけ不機嫌になる。
「れ..くん？」
「ほら、これ飲んで。」
まだ寝ぼけまなこのAに差し出す。
眩しいくらいのイエローカラーの冷たいフラッペだった。
もちろん、起してしまう事を予想していたから――
「わぁ、零君、ありがとう！」
一口含むと甘酸っぱいパイナップルの風味が口一杯に広がる。あぁ、彼はこれを買う為にわざわざ寄ってくれたのだと納得した。
「A、俺にも頂戴。」
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
